Desktop Centralにクラウド版はありますか?
作成日:2020年8月14日 | 更新日:2022年4月12日
質問
Desktop Centralはオンプレミス製品ですが、クラウド版はありますか?
回答
はい、ございます。Desktop Central Cloudは2020年7月にZoho Corporationよりリリースされ、日本語によるサポートは2020年12月より開始いたしました。詳細は製品ページをご覧ください。
また、Desktop Central Cloudに関するナレッジはDesktop Central クラウド版ナレッジベースをご覧ください。
Desktop Centralオンプレミス版とクラウド版の機能差異
クラウド版(Desktop Central Cloud)はサーバー(およびセキュアゲートウェイサーバー)の設置が不要になり、プロキシやメールサーバー設定が不要というメリットがあります。
一方で、オンプレミス版で利用できる機能のうち、以下の機能がクラウド版では現在ご利用いただけません(今後機能強化を予定しております)。
Desktop Centralクラウド版で利用できない機能
- 管理対象:
Red Hat 8 / CentOS 8 / Mac OS Big Surを管理対象として追加できるのは、2021年1月末時点ではオンプレミス版のみとなります。
→クラウド版も対応しました。なお、CentOS 8については、ベンダーのサポート終了に伴い、Desktop Centralオンプレミス版/クラウド版でもサポート終了となります。
- パッチ管理機能:
Linux OSへのパッチ管理 (クラウド版のサポート対象は Windows/Mac OSのみです) は対応しておりません。
→クラウド版も対応しました(直接通信のみ、配信サーバー経由でのLinux管理には現在対応しておりません)- 配信サーバーを設置しない場合、Windows機能更新プログラム(Feature Update)について以下の制限があります。
- Windows 10 Enterprise Editionへの機能更新プログラム(Feature Update)の配布はご利用いただけない場合があります。
最新版以外の機能更新プログラム(Feature Update)の配布は、OS Editionを問わずご利用いただけません。
- パッチのアップロードはご利用いただけません。
- ソフトウェア配布機能:
- Linux OS (Ubuntu/Debian)へのソフトウェア配布 はご利用いただけません。
- インベントリ管理機能:
- カスタムフィールドはご利用いただけません。
- レポート機能:
- ADレポート、クエリレポートはご利用いただけません。既定のレポートのみご利用いただけます。
- リモート制御機能:
- 通話/ビデオ通話 (クラウド版のコミュニケーションツールは、テキストチャットのみご利用可能です)はご利用いただけません。なお、クラウド版のリモート制御(画面共有)にはZoho Assistを内部的に使用します(Desktop Central Cloudのライセンスのみでご利用いただけます)
- エージェントのインストール方法:
コンソール画面からのプッシュインストールはご利用いただけません。
→利用可能になりました(配信サーバーを設置済みの環境のみ)- エージェントインストールの再試行はご利用いただけません。
管理対象ポリシーの設定
→利用可能になりました
- ドメインコントローラーとの同期:
- 配信サーバーを設置しない場合、ADドメイン情報の同期はご利用いただけません。また、同期できるドメインコントローラーは1台のみとなります。
- 連携機能:
APIはご利用いただけません。
→利用可能になりましたServiceDesk Plus Cloudとの連携はご利用いただけません。
→利用可能になりました- その他の製品との連携はご利用いただけません。
- 追加アドオンはご利用いただけません。
- その他:
ロゴの変更
→利用可能になりましたActive Directoryからの同期
→利用可能になりました(Desktop Central Cloudでは、配信サーバーを設置した場合のみ利用可能です。配信サーバーのAD Connector機能を有効化することでActive Directoryの情報を取得します)。- SAML認証/ADアカウント情報によるログインはご利用いただけません。
- OS配布機能はご利用いただけません。
- SMS通知はご利用いただけません。
- リモートDBアクセスはご利用いただけません。
- オフライン環境での使用には対応しておりません。
- プロキシ設置環境下でご利用の場合、かならず評価版を使用してご検証ください。環境によってはクラウド版が利用できない可能性があります。
- Windows/Macコンピューターのモバイルデバイスとしての管理(モダンマネジメント)には対応しておりません(モダンマネジメント機能はDesktop Central UEM Editionにおいてのみ可能であり、日本法人でのサポートはしておりません)。
なお、Desktop Central Cloudはインターネット側からアクセス可能なことから、リモート拠点の管理や、社外からコンソール画面へのアクセスが簡単にできるメリットがあります。要件に合わせてオンプレミス版/クラウド版をお選びください。
Desktop Centralオンプレミス版からクラウド版への移行について
詳細はこちらをご覧ください。
オンプレミス版からクラウド版(Desktop Central Cloud)に移行することができます。その際は、以下の点にご注意ください。
- Desktop Centralオンプレミス版とクラウド版(Desktop Central Cloud)では、ご利用いただける機能に差異がございます。先にクラウド版をご評価いただき、よくご確認のうえで移行をご検討ください。
- エージェントを移行することができますが、配信サーバーやリモートオフィスは再度構築する必要があります。
- これまでの構成、設定やサーバー内のDBに保存されたデータ等は移行できません。