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【構成】レジストリ編集


この記事では、Windows向け構成機能の筆頭であるレジストリ編集機能について説明しています。

【構成】レジストリ編集

Desktop Centralのレジストリ編集機能を使用して、コンピューター/ユーザーに対してレジストリの 値の変更 / 値の削除 / キーの追加 / キーの削除 が可能です。また、手動での設定に加えてレジストリファイル(.reg 形式のファイル)をインポートすることも可能です。

レジストリの編集は、管理対象PCに深刻な問題を発生させる可能性があります。
お客様の責任において実施し、本番環境への構成配布前に、かならずテスト端末をご用意いただき、ご検証ください。
レジストリとは

レジストリとは、Windows OSやアプリケーションの設定情報を保存するデータベースです。直接操作する場合はレジストリエディタ(regedit.exe)を使用します。

例えば、Windows 10でコンピューター名の情報が保存されているレジストリは以下の通りです。

(例) HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\ComputerName\ComputerName
 

名前 種類 データ
(既定) REG_SZ mnmsrvc
ComputerName REG_SG PC-01

このとき、キー、サブキー、値、種類は以下の通りです。
キー(ヘッダーキー): HKEY_LOCAL_MACHINE
サブキー: SYSTEM\CurrentControlSet\Control\ComputerName
値(データ)の名前: ComputerName
データタイプ: REG_SG
値: PC-01

 


類似の機能

レジストリを編集する機能

  • リモート制御機能システムマネージャー機能を使用しても、レジストリを編集可能です。レジストリファイルをメール送信することも可能です。
    リモート制御機能はサーバーと通信可能な特定の1台の端末に対してリアルタイムで遠隔から操作する機能であるのに対し、構成機能のレジストリ編集機能は、複数端末に対して構成を配布します。
     
  • 構成機能のテンプレート機能を使用すると、特定のレジストリについて、値を変更することが可能です。
    テンプレート機能では、カテゴリ別・目的別にレジストリ等を編集可能です。
     

レジストリ編集を制限する機能

  • 構成機能の権限管理機能を使用すると、ユーザーによるレジストリ編集を制限できます。
     
  • 構成機能のセキュリティポリシーを使用すると、ユーザーによるレジストリエディタの使用を制限できます。構成タブ > セキュリティポリシー > ユーザー > システム > レジストリ編集ツールの使用を制限する を「有効」としてユーザーに配布します。
     

レジストリ値をもとにアクションを実行する機能

  • レジストリ値をもとに条件に一致する管理対象PCをネットワークから切断(隔離)するには、ネットワークアクセス制御(NAC)機能を使用します。
     
  • ソフトウェア配布において、レジストリ値が一致するか/レジストリ値が存在するかチェックするには、パッケージ作成時の配布前のアクション/配布後のアクションにおいて「レジストリ値のデータチェック」「レジストリキー/値のチェック」を追加します。
     

 


レジストリ編集の設定方法
  1. 構成タブ > 構成の追加 > 構成 > Windows をクリックして開き、「レジストリ」 > コンピューター または ユーザー を選択します。
    ユーザーを選択すると、 HKEY_CLASSES_ROOT 、 HKEY_CURRENT_CONFIG 、 HKEY_CURRENT_USER 、 HKEY_USERS\.Default 以下のレジストリを編集可能です。
    コンピューターを選択すると、 HKEY_LOCAL_MACHINE 以下および HKEY_USERS\.Default 以下のレジストリを編集可能です。
  2. レジストリ編集構成の名前、説明を入力します。
  3. レジストリ編集の詳細内容を設定します。レジストリを編集する対象を手動で指定する場合は「手動」を、レジストリファイルをインポートする場合は「インポート」を選択します。
    • 手動を選択した場合:
      アクション: 操作の種類を以下から選択し、続いてヘッダーキー、サブキー、データタイプ、値などを指定します。

      値の変更

      レジストリの値(データ)を変更します。ヘッダーキーを選択し、サブキーを入力します。続いてデータタイプを選択し、値の名前、値を入力します。各項目については上記「レジストリとは」の例をご覧ください。

      値の削除

      レジストリの値(データ)を削除します。ヘッダーキー、サブキー、値の名前を指定します。

      キーの追加

      レジストリに新たなキー(サブキー)を追加します。ヘッダーキー、サブキーを指定します。

      キーの削除

      レジストリからキー(サブキー)を削除します。削除操作を元に戻すことはできません。ヘッダーキー、サブキーを指定します。

       

    • インポートを選択した場合:
      レジストリファイルをアップロードする場合は 「HTTPを使用」 を選択し、[参照] をクリックしてファイルを選択します(またはファイルをドラッグ&ドロップします)。
      共有フォルダーに保存されたレジストリファイルを使用する場合は、 「ネットワーク共有/ローカルパスを使用」 を選択し、パスを入力します。

    ユーザーを選択した場合、実行ユーザーを選択可能です。必要に応じて対象ユーザー(配布対象として指定したユーザー)、実行ユーザー(ユーザー名を選択)から選択します。
    また、複数のレジストリ編集を実行する場合は[レジストリ設定の追加]をクリックして、同様にレジストリ編集の詳細を入力します。

  4. 適用対象を設定します。
  5. 必要に応じて実行設定を入力します。
  6. 配布をクリックします。

以上で、レジストリを編集します。