OpManagerが起動しない、アクセスできない、ログインできない
作成日:2015年3月26日 | 更新日:2022年5月18日
【現象/要望】
OpManagerが起動しない、アクセスできない、ログインできない時のトラブルシューティングを行いたい。
起動、アクセス、ログインの順に確認します。
【原因】
【解決方法】
目次)
起動できない
以下の項目を確認します。
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1. プロセスが残存していないか確認。
2. バッチ起動を実施し、エラーが発生するか確認。
3. 起動しようとするとInvalid License Fileと表示される。
4. データベースが起動できない。
5. OpManagerが使用するwebポートがその他のアプリケーションで使用されている。
6. OpManagerインストールフォルダのパスに日本語が含まれている。
7. Windows OSの不具合の影響を受けている。
8. postgreSQLの不具合の影響を受けている。
9. DBにMSSQLの不具合の影響を受けている。
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1. プロセスが残存していないか確認。
プロセスが残存していないか確認します。
参考ナレッジ
2. バッチ起動を実施し、エラーが発生するか確認。
以下の手順でバッチ起動を実施していただき、起動するか確認します。
- Windowsの場合はコマンドプロンプトを、Linuxの場合は端末を管理者権限で起動します。
- <インストールディレクトリ>/binフォルダー配下に移動し、StartOpManagerServer.bat (Linuxの場合はStartOpManagerServer.sh)を実行します。
OpManager の 起動の正常性を確認したい
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=2443
2-1.
ライセンスの登録画面が出てきた場合には、ライセンスを登録します。
ライセンスを登録すると、自動に起動します。
この場合、原因としてはライセンスの有効期限切れのためにOpManagerが起動できなくなったことが考えられます。
2-2.
バッチで起動し、サービス起動だと起動しない場合、サービスのアンインストール、再インストールを実施します。
サービスのアンインストール、再インストール手順は以下です。
1. コマンドプロンプトを「監理者として実行」より起動。
2. OpManagerA\binディレクトリに移動
3. 以下のコマンドを実行
OpManagerService.bat -r
4. (OSの機能としてのサービス画面にてF5キーを押し、画面を更新して
「ManageEngine OpManager」サービスが消えたことを確認します。)
5. OpManagerB\binディレクトリに移動。
6. 以下のコマンドを実行
OpManagerService.bat -i
7. (OSの機能としてのサービス画面にてF5キーを押し、画面を更新して
「ManageEngine OpManager」サービスが追加されたことを確認します。)
3. 起動しようとするとInvalid License Fileと表示される。
ライセンスファイルが壊れておりライセンスファイルを読み込めていない可能性があるため、サポートに問い合わせます。
ライセンス適用時にメッセージ「Invalid License File」と表示される
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=9228
4. データベースが起動できない。
以下の手順でデータベースを起動します。
エラーが発生した場合、ナレッジベースを参照して問題解決を行います。
手順)
1) ターミナル(コマンドプロンプトの場合、アイコンを右クリックし管理者として実行を押下し起動)を起動
2) OpManager\binディレクトリに移動
3) 以下を実行
startPgSQL.bat・・・Windowsの場合
startPgSQL.sh・・・Linuxの場合
4) エラーが発生する場合以下のナレッジを確認します。
postgreSQLに接続できない。(エラー:psql: FATAL: no pg_hba.conf entry for host "::1", user "postgres",)
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=2395
PostgreSQLに接続できない。(no pg_hba.conf entry for host "<IPアドレス>", user "postgres", database "OpManagerDB", SSL off)
http://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=7972
postgreSQLに接続できない。(Please log in (using, e.g., "su") as the (unprivileged) user that will own the server process.)。
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=3233
postgreSQLに接続できない。(エラー:psql: FATAL: could not open lock file "../tmp/.s.PGSQL.13306.lock": Permission denied)
http://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=8647
5. OpManagerが使用するwebポートがその他のアプリケーションで使用されている。
ターミナル(コマンドプロンプトの場合、アイコンを右クリックし管理者として実行を押下し起動)上で以下のコマンドを実行し、プロセスとポート番号の関連を確認します。
コマンド例) netstat -oban
デフォルトではwebポート80番がOpManagerのJavaプロセスで使用されますので、すでに80番ポートが占有されていないかを確認します。
6. OpManagerインストールフォルダのパスに日本語が含まれている。
OpManagerのインストールパスに日本が含まれていないかどうか確認します。
日本語が含まれている場合、英数字等にリネームします。
例)下記絶対パスには運用管理ツールという日本語が含まれています。
c:\運用管理ツール\ManageEngine\OpManager
OpManagerインストールフォルダの絶対パスに日本語が含まれている場合、webポートの接続に失敗しOpManagerが起動しません。
日本語のディレクトリ名(フォルダ名)を半角英数字に変更します。
7. Windows OSの不具合の影響を受けている。
上記 1, 2, 3, 4を確認しても該当しない場合以下を確認します。
OpManagerが自身のインストールサーバのwebポートに接続する際に、Windows OSが新たな接続を受け付けない不具合があるため、OpManagerに接続できない事象が発生する場合があります。
参考)
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2577795
OpManager\logs\nmserr.txtにおいて、
以下のメッセージが表示されているかどうか確認します。メッセージが表示されている場合、Windows OSの不具合が影響している可能性が高いことになります。
com.adventnet.management.transport.TransportException: java.net.SocketException: No buffer space available (maximum connections reached?): JVM_Bind
最後に以下のナレッジの通り起動の正常性を確認します。
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=2443
8. postgreSQLの不具合の影響を受けている。
postgreSQLのエラーログ(例:OpManager\pgsql\data\pg_log\postgresql-2015-12-23_043431.csv)について以下のメッセージが表示されている場合、postgreSQLの既知の不具合が原因で起動できません。(本エラーは稀に発生します。)
could not reserve shared memory region (addr=0000000001310000) for child 00000000000000AC: error code 487
参考)
http://www.postgresql.org/docs/9.4/static/release-9-2-8.html
9. MSSQLの不具合の影響を受けている。
Microsoft SQL Server では、トランザクションログが肥大化し過ぎた場合
それ以上トランザクションを実行できなくなったり
Microsoft SQL Serverサーバ側のパフォーマンスが低下するという既知の障害があります。
確認箇所)
OpManagerインストールディレクトリlogsstderr.txtにて以下のログが記載されている。
----ConnectionPool - handleConnectionFail - sqle State = S1000 - Error CODE == 9002 - exp = java.sql.SQLException: データベース 'OpManagerDB' のログ ファイルはいっぱいです。ログ領域を解放するには、データベースのトランザクション ログをバックアップしてください。
com.adventnet.management.transaction.UserTransactionException: データベース 'OpManagerDB' のログ ファイルはいっぱいです。ログ領域を解放するには、データベースのトランザクション ログをバックアップしてください。 ; nested exception is: ----
これによりOpManager起動後に本エラーが発生しDBへの書き込みに失敗することがあります。
Micorsoft 社ウェブサイトにおいて以下、トラブルシューティングページがあります。
これらを参照し、トランザクションログについてチューニングを実施します。
参考)
SQL Server を実行しているコンピュータでトランザクションログのサイズが予期せず増大する、
または、ログがいっぱいになる
http://support.microsoft.com/kb/317375/jaSQL
Server データベースのいっぱいになったトランザクションログからの回復
http://support.microsoft.com/kb/873235/ja
アクセスできない
以下の項目を確認します。
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1. OpManagerインストールサーバのDNS名をクライアントPCが認識できない。
2. ファイアウォールが間にあり接続がブロックされている。
3. OpManagerへのアクセスURLに誤りがある。
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1. OpManagerインストールサーバーのDNS名をクライアントPCが認識できない。
クライアントPCからOpManagerにアクセスしようとした時に、DNS名を理解できずにアクセスできない場合があります。
DNSサーバにレコードを登録するかクライアントPCのhostsファイルにOpManagerインストールサーバのホスト名とIPアドレスを登録します。
2. ファイアウォールが間にあり接続がブロックされている。
ブロックしているファイウォールの設定を見直します。
※ファイアウォールが原因の場合、OpManagerサーバー上でウェブクライアントよりOpManagerにアクセスすると、ログイン可能です。
例) http://localhost:80/
3. OpManagerへのアクセスURLに誤りがある。
起動の正常性で確認した通り、正しいポート番号を指定しアクセスします。
OpManager の 起動の正常性を確認したい
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=2443
例) http://localhost:80/
ログインできない
以下の項目を確認します。
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1. ログインユーザーのパスワードが正しくない。
2. HTTP 500 Errorが発生する。
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1. ログインユーザーのパスワードが正しくない。
パスワードを忘れてしまった場合、管理者adminユーザーでログインし、ユーザーのパスワードを変更します。
管理者adminユーザーのパスワードを忘れてしまった場合、弊社保守サポート窓口までお問い合わせください。
2. HTTP 500 Errorが発生する。
MySQLを使用している場合、DBテーブルが破損している場合があります。
以下のナレッジを確認し、問題を解決します。
http://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=2542
【対応リリース】11.x以降
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OpManager 製品紹介ページはこちら ↓
https://www.manageengine.jp/products/OpManager/
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