【ビルド13111までの旧HA構成】動作仕様
作成日:2015年4月13日 | 更新日:2025年10月30日
ビルド13220以降、HAモデルが変更となりました。詳細は次のページをご確認ください。
【HA構成】高可用性(HA)モデルの仕様変更(ビルド13220~)とその影響のご案内
本ナレッジでは、ビルド13111までのPMPにおける、旧HA構成の振舞いについてご説明いたします。
正常時

(1)セカンダリサーバーを指定したURLでアクセスした場合、プライマリサーバーにリダイレクトされます。
(2)プライマリ側とセカンダリ側とのデータベースは常に相互同期(同期間隔はリアルタイム同期※)を取っています。 ※即時反映
フェイルオーバー

(1)プライマリサーバーがダウンすると、セカンダリサーバーがアクティブになります。 この場合、パスワードの変更を行なうことはできません。
(2)プライマリサーバーのダウン後では、接続は自動的に切り替わらず、PMPユーザー自身がセカンダリサーバーに接続する必要があります。そのため、セカンダリサーバーのURL を知っておく必要があります。
フェイルバック

(1)セカンダリサーバーに接続中にプライマリサーバーが復旧した場合、それまでのセッションはそのまま使われ続け、更新処理を行うことも可能であり、その変更はプライマリ側に同期されます。
(2)プライマリサーバーが復旧して以降は、セカンダリサーバーへの新しい接続は、プライマリサーバーにリダイレクトされます。 セカンダリーサーバーへ接続中のセッションは自動ではリダイレクトされないため、一度ログアウト後再度PMPサーバーへ接続してください。
セカンダリで取得した監査ログは、復旧後プライマリ側へ自動的に同期されます。
スケジュールバックアップ
HA構成にてデータベースのスケジュール バックアップを設定されている場合、プライマリサーバー側でバックアップが実行されます。プライマリサーバーが故障した場合には、セカンダリサーバー側が主系となりますが、データベースのスケジュールバックアップは実行しません。
この状況になった場合には、手動でセカンダリサーバーのデータ バックアップを取得の上、プライマリサーバーを復旧させる必要があります。
復旧手順はこちらを参照ください。
プライマリサーバーとセカンダリサーバーの機能差異
プライマリサーバーとセカンダリサーバーでは、使用出来る機能が異なります。
以下に、セカンダリサーバーにて使用できない機能を示します。
(1)リソースのパスワードの変更
(2)スケジュール機能
(3)アクセス制御
また、メールサーバー設定においてアクセスURLを指定する箇所は、セカンダリのURLを記載すると、プライマリアクティブ時、ダウン時ともにアクティブなPMPサーバーへ接続することが可能です。

注意:セカンダリ側にて、申請・承認のフローを実施する場合には以下を設定する必要があります。
<手順>
1.セカンダリ側の<PMP_Home>\confに移動
2.system_properties.confをメモ帳以外のエディタで開く
3.最終行に移動し、以下を追加して保存します。
PwdAcsSecSrvr.AcsCtrl=true
4.セカンダリ側のPMPサービスを再起動
以上、HA構成の動作仕様についてです。