【HA構成】セットアップ(PostgreSQL の場合)
[語句]
本ナレッジでは、
- PMP はPassword Manager Pro
- [PMP_HOME]はPMP をインストールしたホームディレクトリ
- プライマリはPMP プライマリ サーバー
- セカンダリはPMP セカンダリ サーバー
- FQDN = Fully Qualified Domain Name(=完全修飾ドメイン名)
を指します。
[手順]
(1)セカンダリとなるPMP をインストール
(インストーラ起動時[Configure this server as High availability secondary server]を選択)
注意:インストールした後、セカンダリを起動しないで下さい。
(2)プライマリを停止
この際、プライマリ、セカンダリの両方で以下のプロセスが停止していることを確認してください(停止してから3分程度経過しても残存している場合は、それらのプロセスを強制終了してください)。
[Windows 環境]
java.exe
postgres.exe(複数) (PostgreSQLのプロセス)
wrapper.exe (Windows サービスとして運用している場合)
PMP.exe
[Linux 環境]
java
postgres(複数) (PostgreSQLのプロセス)
wrapper (サービスとして運用している場合)
(3)プライマリ側での操作
(3-1)[PMP_Home]/bin ディレクトリに移動します。
(3-2)以下の書式のコマンドを実行します。
HASetup.bat [プライマリのFQDN] [セカンダリのFQDN](Windowsの場合)
HASetup.sh [プライマリのFQDN] [セカンダリのFQDN](Linuxの場合)
注意:「Error: unknown host」とエラーが表示される場合には、hostsファイルにDNS名を記載する必要があります。
(3-3)
[PMP_HOME]\replication の下に以下のファイルが生成されていることを確認します。
HAPack.zip
(3-4) 「HAPack.zip」をセカンダリ側にコピーします。
(4)セカンダリ側での操作
(4-1)セカンダリ上でHAPack.zip を解凍し、以下のフォルダを取得し、
セカンダリ上に上書きコピーします([PMP_HOME]直下)。
agent
conf
lib
pgsql
webapps
(4-2)プライマリ上の「pmp_key.key」をセカンダリにコピーします。
その際、「pmp_key.key」が[PMP_Home]\conf ではない、PMPからアクセス可能な別の位置となるようにします。
(4-3)セカンダリ上で[PMP_Home]\conf の下にある「manage_key.conf」 をメモ以外のテキストエディタで開き、(4)-2の「 pmp_key.key」の位置のフルパスに書き換え、保存します
(注意:このフルパスには、日本語が含まれないようにしてください)。
(5)必要であれば、プライマリとセカンダリにて、hostsファイルに互いに相手側サーバーの完全修飾ドメイン名とIPアドレスの対応情報を追加します。
(6)プライマリを起動します。
(7)プライマリにライセンスを適用します。
(8)セカンダリを起動します。
(9)HA構成が稼働していることを確認します。
(10)プライマリを停止します。
(11)セカンダリにアクセスし、ライセンスを適用します。
(12)セカンダリを停止します。
(13)Windows 環境でipconfigを実行したときに
IPv6 のIPアドレスも表示される環境では、以下を実行:
[PMP_HOME]\pgsql\data の下の「pg_hba.conf」をメモ帳以外のテキストエディタで開き、次のようにコメントアウトを解除して保存します。
# IPv6 local connections:
host all all ::1/128 md5
(14)プライマリにて、以下の内容を別の位置にコピー退避(イメージ)します。
*[PMP_HOME]以下
注意:プライマリ側にて、手動で設定ファイルを変更いただいた場合には、セカンダリ側に対しても、同様の設定変更を行なう必要があります。