バックアップとリストア手順
作成日:2014年11月13日 | 更新日:2023年3月29日
本ナレッジは、ADAudit Plusのバックアップとリストア手順をご案内します。
手順は以下の2通りです。
- A. 製品フォルダーのフルバックアップとリストア
- B. 製品データベースを利用したバックアップとリストア
「A. 製品フォルダーのフルバックアップとリストア」の実施を推奨します。
理由は、手順が簡略であるためです。簡略な手順を実施することで、バックアップとリストアをより安全に完了できます。
以下、それぞれの手順を説明します。
A. 製品フォルダーのフルバックアップとリストア手順
バックアップ手順
1. [services.msc]より、ADAudit Plusサービス(ManageEngine ADAudit Plus)を停止します。
2. 管理者としてコマンドプロンプトを起動後、<ADAudit Plus_インストールディレクトリ>\binフォルダーに移動します。
3. 製品データベースを完全に停止させるため、以下のコマンドを実行します。
stopDB.bat
4. タスクマネージャーを立ち上げ、以下のプロセスが完全に停止していることを確認します。確認方法と停止方法の詳細はこちらのナレッジをご参照ください。
- java.exe
- postgres.exe
- wrapper.exe
5. 製品フォルダー(ManageEngineフォルダー)を、ディレクトリ外へコピー&ペーストすることで、バックアップを取得します。
バックアップ手順は以上です。
リストア手順
1. バックアップ手順5で取得したバックアップ(製品フォルダー)を、リストアするサーバー上の同じパスにペーストします。
ペーストする先のパス例:C:\Program Files\ManageEngine\ADAudit Plus\~
2. 管理者としてコマンドプロンプトを立ち上げます。
3. <ADAudit Plus_インストールディレクトリ>\binフォルダーに移動します。
4. ADAudit Plusインストールフォルダーに対する許可設定を行うため、以下のコマンドを実行します。
initPgsql.bat
5. ADAudit Plusサービスをインストールするため、以下のコマンドを実行します。
InstallNTService.bat
※リストアするサーバー上に既にサービスがインストールされている場合は、本手順はスキップできます。
6. [services.msc]より、ADAudit Plusサービスを起動します。
リストア手順は以上です。
B. 製品データベースを利用したバックアップとリストア
本手順は、本社ページ(英語)を参照しています。
バックアップ手順
1.[services.msc]より、ADAudit Plusサービスを停止します。
2.管理者としてコマンドプロンプトを立ち上げます。
3.<ADAudit Plus_インストールディレクトリ>\binフォルダーに移動します。
4.startDB.batを実行します。
5.backupDB.batを実行して、バックアップファイルを作成します。
※バックアップファイルの保存場所・バックアップファイル名・バックアップファイルのパスワードを任意で指定したい場合は、以下のように実行できます。
BackupDB.bat "保存場所" "ファイル名" -p "パスワード"
コマンド例)BackupDB.bat D:\smith\backup ADAPBackup -p Pass@123$
6.バックアップファイルの作成に成功した旨を示すメッセージが表示されます。
Backup OS : windows server 2012 r2
Database Arch : 64
Database Version : 10.3Backup Start Time : 2019-07-03 11:14:04.363
Backup End Time : 2019-07-03 11:14:30.316
Backup Duration : 25953 msBacking up Event Data......
DataSourcePlugIn is already initialized
Event Data backed up Successfully.
Usage :
backupDB [OPTION]...
Syntax : backupDB.bat [BACKUP_DIR] [BACKUP_FILE_NAME] [-p <password>]
BACKUP_DIR Directory in which backup-file will be created. By Default
BACKUP_FILE_NAME Name of the backup-file without extension
-p <password> To create Zip file with provided Password. Otherwise we set password as Backup@123$
Example : backupDB.bat C:\ManageEngine\ADAuditPlus\backup adauditplus_backup -p adaudit
7.コマンドプロンプトを閉じて、ADAudit Plusを起動します。
8.<ADAP_HOME>\Backupフォルダーに、「ezipフォルダ」と「EventDataフォルダ」の2つが作成されます。
バックアップファイル作成済画面
9. <ADAP_HOME>フォルダー下にある以下2つのフォルダーを取得します。
- appsフォルダー
- Patchフォルダー
※上記2つのフォルダーはリストア手順で必要です。
※Patchフォルダーが存在しない場合は、appsフォルダーのみ取得してください。
10. <ADAP_HOME>\confフォルダー下にある以下2つのファイルを取得します。
- customer-config.xmlファイル
- database_params.confファイル
※上記2つのファイルはリストア手順で必要です。
バックアップ手順は以上です。
リストア手順
1.バックアップを取得したADAudit Plusと同一ビルドのADAudit Plusをインストールし、一度製品を起動後、製品を停止します。
2. <新規インストールしたADAP_HOME>フォルダー下にある以下のフォルダーを、異なるディレクトリーに退避することで、バックアップを取得します。
- Patchフォルダー
3. "バックアップ手順"9で取得したPatchフォルダーを、<新規インストールしたADAP_HOME>フォルダー下に置きます。
4. 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
5.次のディレクトリに移動します:<新規にインストールしたADAP_HOME>\bin
6.stopDB.batを実行し、製品データベースを完全に停止します。
7.restoreDB.bat [バックアップファイル名]を実行して、リストアを行います。
例)restoreDB.bat ..\Backup\OfflineBackup_20170522104101.ezip -p Backup@123$
※コマンドの最後尾にezipファイルの解凍に必要なパスワードを指定しています
8.restoreEventTables.bat [対応するEventDataのフォルダ名]を実行して、リストアを行います。
例)restoreEventTables.bat ..\Backup\EventData\170522-1041
9. <新規にインストールしたADAP_HOME>フォルダー下にある以下のフォルダーを異なるディレクトリーに退避することで、バックアップを取得します。
- appsフォルダー
10. "バックアップ手順"9で取得したappsフォルダーを、<新規インストールしたADAP_HOME>フォルダー下に置きます。
11. <新規インストールしたADAP_HOME>\confフォルダー下にある以下2つのファイルを異なるディレクトリーに退避することで、バックアップを取得します。
- customer-config.xmlファイル
- database_params.confファイル
12. "バックアップ手順"10で取得した2つのファイルを、<新規インストールしたADAP_HOME>\confフォルダー下に置きます。
13.ADAudit Plusのサービスを起動します。
14.ADAudit Plusにログインし、正常にリストアできていることを確認します。
リストア手順は以上です。