インベントリ更新/自動VMディスカバリ/Orphanedステータスについて
作成日:2022年9月13日 | 更新日:2023年12月6日
概要
仮想環境監視に関連する用語3点(インベントリ更新/自動VMディスカバリ/orphanedステータス)の定義、および機能仕様について解説いたします。
解説
目次
インベントリ更新
概要
インベントリ更新は、各種ホスト/vCenter/Nutanixクラスターなどの仮想環境から最新の構成情報を取得し、管理情報を更新する機能です。
仮想環境上で発生した下記のような変更を、インベントリ更新でOpManager上の管理情報に反映させることができます。
- ホスト/VMの追加/削除
- ホスト/VMのリソース割り当ての変更
- ホスト/VMの電源オン/オフ
- VMのホスト間移行
実行方法
手動/自動での実行方法は、仮想環境の種類に問わず共通です。
1.手動
[仮想環境]タブより対象の各種ホスト/vCenter/Nutanixクラスターをクリック→概要ページ右上の[≡]より[インベントリを更新]をクリックして実行します。
2.自動
インベントリ更新は2時間に一度、自動で実行されます。
自動更新期間は2~4時間で選択可能です。
更新間隔は、上記の手動更新の手順の[インベントリを更新]をクリック後に表示されるページ内で選択します。
vMotion実行時は、例外的にvMotionから約10分後にインベントリ更新が実行されます。
更新対象
仮想環境の種類別に、更新範囲の詳細を説明いたします。
vCenter
- [vCenter]→[概要]配下の[装置概要]と[vCenter情報]
- [vCenter]→[仮想環境詳細]配下の全情報
- [vCenter]→[ハードウェア]配下の全情報※ある場合
- [ホスト]配下に表示されている全情報
- [仮想装置]配下に表示されている全情報
- [データストア]配下に表示されている全情報
- VMの装置概要ページの[装置概要]欄、[VM情報]
ESXiホスト
- [ホスト詳細]→[概要]配下の[装置概要]と[ESXホスト情報]
- [ホスト詳細]→[仮想環境詳細]配下の全情報
- [ホスト詳細]→[ハードウェア]配下の全情報※ある場合
- [仮想装置]配下に表示されている全情報
- [データストア]配下に表示されている全情報
- VMの装置概要ページの[装置概要]欄、[VM情報]
Hyper-Vホスト
- [ホスト詳細]→[概要]配下の[装置概要]と[Hyper-V Server詳細]
- [ホスト詳細]→[仮想環境詳細]配下の全情報
- [ホスト詳細]→[ハードウェア]配下の全情報※ある場合
- [仮想装置]配下に表示されている全情報
- [データストア]配下に表示されている全情報
- VMの装置概要ページの[装置概要]欄、[VM情報]
その他仮想環境(Nutanix、Xen)については、技術サポートまでお問い合わせください。
自動VMディスカバリー
概要
自動VMディスカバリー機能は、インベントリ更新時に新しいVMを検知した場合、対象VMをOpManagerの監視装置として自動で登録する機能です。
自動VMディスカバリーで使用する認証情報は、手動でインベントリ更新を行った際の、更新中の設定ウィンドウ2ページ目[認証情報の選択]で選択したものが使用されます。
有効化/無効化方法
VMware監視/XenServer監視の場合
[設定]→[ディスカバリー]→[認証情報]より対象の認証情報をクリック、編集ウィンドウ中央の[自動VMディスカバリー]にチェックを入れ/外し[保存]を押下します。
Hyper-V監視/Nutanix監視の場合
手動でインベントリ更新を実行し、
更新中の設定ウィンドウ2ページ目下部にある[新規VMを自動ディスカバリー]にチェックを入れ/外し[保存]を押下します。
Orphanedステータス
各種ホスト/vCenter/Nutanixクラスター等の概要ページ[VM]タブ配下で、当該VMの[監視]欄に"Orphaned"と表示される場合がございます。
"Orphaned"は、移行や削除によってホスト上に既に存在しないVMを意味します。
"Orphaned"ステータスとなった場合の仕様は以下のとおりです。
- 仮想環境用の認証情報が外れ、物理装置として[インベントリ]に残存する
- 仮想環境用の認証情報以外の認証情報を使用していた場合、その認証情報を継続して使用して監視される
- エントリの削除とインベントリからの装置削除を行わない限り、VMとしての収集データは残存する