OpManager ナレッジベース

インベントリ更新/自動VMディスカバリ/Orphanedステータスについて


概要

仮想環境監視に関連する用語3点(インベントリ更新/自動VMディスカバリ/orphanedステータス)の定義、および機能仕様について解説いたします。

解説

目次

インベントリ更新

概要

インベントリ更新は、各種ホスト/vCenter/Nutanixクラスターなどの仮想環境から最新の構成情報を取得し、管理情報を更新する機能です。

仮想環境上で発生した下記のような変更を、インベントリ更新でOpManager上の管理情報に反映させることができます。

  • ホスト/VMの追加/削除
  • ホスト/VMのリソース割り当ての変更
  • ホスト/VMの電源オン/オフ
  • VMのホスト間移行
パフォーマンス監視やサービス監視など、別途監視間隔が設定されている監視は、インベントリ更新の対象外です。

実行方法

手動/自動での実行方法は、仮想環境の種類に問わず共通です。

1.手動

[仮想環境]タブより対象の各種ホスト/vCenter/Nutanixクラスターをクリック→概要ページ右上の[≡]より[インベントリを更新]をクリックして実行します。

2.自動

インベントリ更新は2時間に一度、自動で実行されます。

自動更新期間は2~4時間で選択可能です。
更新間隔は、上記の手動更新の手順の[インベントリを更新]をクリック後に表示されるページ内で選択します。

vMotion実行時は、例外的にvMotionから約10分後にインベントリ更新が実行されます。

更新対象

仮想環境の種類別に、更新範囲の詳細を説明いたします。

vCenter
  • [vCenter]→[概要]配下の[装置概要]と[vCenter情報]
  • [vCenter]→[仮想環境詳細]配下の全情報
  • [vCenter]→[ハードウェア]配下の全情報※ある場合
  • [ホスト]配下に表示されている全情報
  • [仮想装置]配下に表示されている全情報
  • [データストア]配下に表示されている全情報
  • VMの装置概要ページの[装置概要]欄、[VM情報]
ESXiホスト
  • [ホスト詳細]→[概要]配下の[装置概要]と[ESXホスト情報]
  • [ホスト詳細]→[仮想環境詳細]配下の全情報
  • [ホスト詳細]→[ハードウェア]配下の全情報※ある場合
  • [仮想装置]配下に表示されている全情報
  • [データストア]配下に表示されている全情報
  • VMの装置概要ページの[装置概要]欄、[VM情報]
Hyper-Vホスト
  • [ホスト詳細]→[概要]配下の[装置概要]と[Hyper-V Server詳細]
  • [ホスト詳細]→[仮想環境詳細]配下の全情報
  • [ホスト詳細]→[ハードウェア]配下の全情報※ある場合
  • [仮想装置]配下に表示されている全情報
  • [データストア]配下に表示されている全情報
  • VMの装置概要ページの[装置概要]欄、[VM情報]

その他仮想環境(Nutanix、Xen)については、技術サポートまでお問い合わせください。

自動VMディスカバリー

概要

自動VMディスカバリー機能は、インベントリ更新時に新しいVMを検知した場合、対象VMをOpManagerの監視装置として自動で登録する機能です。

自動VMディスカバリーで使用する認証情報は、手動でインベントリ更新を行った際の、更新中の設定ウィンドウ2ページ目[認証情報の選択]で選択したものが使用されます。

有効化/無効化方法

VMware監視/XenServer監視の場合

[設定]→[ディスカバリー]→[認証情報]より対象の認証情報をクリック、編集ウィンドウ中央の[自動VMディスカバリー]にチェックを入れ/外し[保存]を押下します。

Hyper-V監視/Nutanix監視の場合

手動でインベントリ更新を実行し、
更新中の設定ウィンドウ2ページ目下部にある[新規VMを自動ディスカバリー]にチェックを入れ/外し[保存]を押下します。

Orphanedステータス

各種ホスト/vCenter/Nutanixクラスター等の概要ページ[VM]タブ配下で、当該VMの[監視]欄に"Orphaned"と表示される場合がございます。

"Orphaned"は、移行や削除によってホスト上に既に存在しないVMを意味します。

"Orphaned"ステータスとなった場合の仕様は以下のとおりです。

  • 仮想環境用の認証情報が外れ、物理装置として[インベントリ]に残存する
  • 仮想環境用の認証情報以外の認証情報を使用していた場合、その認証情報を継続して使用して監視される
  • エントリの削除とインベントリからの装置削除を行わない限り、VMとしての収集データは残存する