VMをホスト移行した際のOpManagerの動作について
作成日:2022年9月20日 | 更新日:2023年1月25日
概要
OpManagerで監視している仮想環境(各種ホスト、vCenterなど)において、仮想環境側でVMを移行した際の、OpManagerの動作について説明いたします。
詳細
OpManagerで監視している仮想環境(各種ホスト、vCenterなど)上でVMを移行した場合、
VM移行実施後の初回インベントリ更新で、その変更をOpManagerに反映します。
・インベントリ更新の詳細および、下記の説明で使用する用語(自動VMディスカバリー機能、"Orphaned"ステータス)の詳細はこちら
・VMの新規追加/削除の仕様は、移行の仕様と異なります。新規追加/削除の詳細はこちら
インベントリ更新でVMのホスト移行を検知した際の動作は、下記の通りです。
vCenter
No. | UUIDの変化 | 自動VMディスカバリー | OpManagerの動作 |
1 | あり | 有効 | vCenter概要ページ[仮想装置]配下の、移行するVMを削除する。 vCenter概要ページ[仮想装置]配下に、移行するVMを追加後、監視を開始する。 |
2 | あり | 無効 | vCenter概要ページ[仮想装置]配下の、移行するVMを削除する。 vCenter概要ページ[仮想装置]配下に、移行するVMを追加するが、監視は開始しない。 |
3 | なし | 有効 | vCenter概要ページ[仮想装置]配下の、移行するVMの情報を移行した後の構成情報に更新する。 移行元ホスト[仮想装置]配下の移行するVMを非表示にし、移行先ホスト[仮想装置]配下に移行するVMを表示する。 |
4 | なし | 無効 | vCenter概要ページ[仮想装置]配下の、移行するVMの情報を移行した後の構成情報に更新する。 移行元ホスト[仮想装置]配下の移行するVMを非表示にし、移行先ホスト[仮想装置]配下に移行するVMを表示する。 |
上記の仕様は、以下3点の条件を満たしている前提です。
- 同じvCenter内でVMの移行を実施している
- VMを移行前から監視している
- 移行元、移行先のホストを監視登録している
ESXi
No. | UUIDの変化 | 自動VMディスカバリー | OpManagerの動作 |
5 | あり | 有効 | <移行元ホスト> 移行するVMを"Orphaned"ステータスに変更する。 <移行先ホスト> |
6 | あり | 無効 | <移行元ホスト> 移行するVMを"Orphaned"ステータスに変更する。 <移行先ホスト> |
7 | なし | 有効 | <移行元ホスト> ESXiホスト概要ページ[仮想装置]配下の、移行するVMを削除する。 <移行先ホスト> |
8 | なし | 無効 | <移行元ホスト> ESXiホスト概要ページ[仮想装置]配下の、移行するVMを削除する。 <移行先ホスト> |
上記の仕様は、以下3点の条件を満たしている前提です。
- 同じvCenter内でVMの移行を実施している
- VMを移行前から監視している
- 移行元、移行先のホストを監視登録している
Hyper-V
No. | UUIDの変化 | 自動VMディスカバリー | OpManagerの動作 |
9 | あり | 有効/無効 | 移行時にUUIDが変更される場合、VMのホスト間移行は、 移行元ホスト配下でのVM削除、 移行先ホスト配下での新規VMの追加とみなされます。 (OpManagerは移行を認識せず、削除と追加をそれぞれ別の事象として処理します。) そのためIPアドレスの変更有無によりOpManagerの動作が異なります。 【IPアドレスが変更されない場合】 <移行元ホスト> <移行先ホスト> ただし移行元のVMをインベントリおよび[仮想装置]配下から消去しない限り、IPアドレスの重複が発生するためVMの追加はできません。 【IPアドレスが変更される場合】 <移行元ホスト> <移行先ホスト> |
10 | なし | 有効 | 【移行元ホスト、移行先ホストがともに監視登録されている場合】
<移行元ホスト> <移行先ホスト> 【移行元ホストだけが登録されている場合】 【移行先ホストだけが登録されている場合】 |
11 | なし | 無効 | 【移行元ホスト、移行先ホストがともに監視登録されている場合】
<移行元ホスト> <移行先ホスト> 【移行元ホストだけが登録されている場合】 【移行先ホストだけが登録されている場合】 |
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