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【HA構成】13220以降の高可用性(HA)構成におけるトラブルシューティング


本ページでは、新HAモデル(ビルド13220以降のHA構成)におけるトラブルシューティングをご紹介します。

目次

Q1

[管理]タブ→[設定]→[高可用性]配下の高可用性の状態を確認できるダッシュボード画面において、HAを構成するサーバーの一つで状態が非アクティブと表示されます。どうすればよいですか?

A1

  • 非アクティブと表示されているサーバーがプライマリまたはセカンダリサーバーの場合

各サーバーおよび各Password Manager Proサービスが正常に動作中か確認してください。

  • 非アクティブと表示されているサーバーがリードオンリーサーバーの場合

リードオンリーサーバーおよびリードオンリーサーバーのPassword Manager Proサービスが正常に動作中か確認してください。

  • サービスが起動しているにもかかわらず、非アクティブと表示されているサーバーがある場合

データベースの複製に問題が発生している可能性があります。下記の手順に従い、プライマリサーバーのレプリケーション構成を確認してください。

  1. プライマリの<PMP_インストールディレクトリ>/pgsql/dataフォルダーへ移動します。
  2. pg_hba.conf ファイルを開き、以下のエントリが正しく記載されているか確認してください。
    • プライマリとリードオンリーサーバーのIPアドレス
    • リードオンリーサーバーによって使用されるレプリケーションユーザー名
    • 「# TYPE DATABASE USER ADDRESS METHOD」セクション配下に、有効なレプリケーション構成行が、host replication userName roIPAddress /32 md5 の形式で記載されていることを確認します。

Q2

プライマリサーバーおよびセカンダリサーバーの両方が復旧不可能な場合、どうすればよいですか?

A2

次の手順を参考に、リードオンリー(RO)サーバーを一時的にプライマリサーバー(仮プライマリサーバー)として運用してください。
また、下記の手順1.~7.はすべてROサーバー上で行ってください。

  1. 起動中のPMPを停止します。
  2. <PMP_インストールディレクトリ>/pgsql/dataフォルダーへ移動し、standby.signal ファイルを削除します。
  3. <PMP_インストールディレクトリ>/pgsql/ext_conf フォルダーへ移動し、postgres_ext.conf ファイルを開いて、「recovery props」セクション配下のすべてのエントリを削除します。
  4. <PMP_インストールディレクトリ>/conf/configuration.properties ファイル内のreadonly.mode=true のエントリを削除します。
  5. <PMP_インストールディレクトリ>/conf フォルダーへ移動し、serverstate.conf ファイルを開いて、「ro」を「master」へ変更します。
  6. PMPサービスを起動します。これにより、プライマリサーバーとして全ての機能が利用可能になります。
  7. <PMP_インストールディレクトリ>/binフォルダーへ移動し以下のコマンドを実行して、古い読み取り専用設定へのデータベース参照をクリーンアップします。
    • Windows

      DeleteROServerIP.bat <プライマリへ変更するROサーバーのIPアドレス>
      DeleteSlot.bat <プライマリへ変更するROサーバーのslotName>

    • Linux

      DeleteROServerIP.sh <プライマリへ変更するROサーバーのIPアドレス>
      DeleteSlot.sh <プライマリへ変更するROサーバーのslotName>

以上で、リードオンリーサーバーが仮プライマリサーバーへと変更されます。

次に、環境内の旧プライマリサーバーとセカンダリサーバーが復旧した場合、以下の手順でデータベースをリストアします。

仮プライマリサーバー(元ROサーバー)から、共有データベースにデータベースバックアップをリストアするまで、旧プライマリサーバーのPassword Manager Proサービスを起動しないでください。
データの不整合が発生する可能性があります。
  1. 仮プライマリサーバー(元ROサーバー)上で、[管理]タブ→[設定]→[データベースバックアップ]へ移動し、「いますぐバックアップ」ボタンをクリックしバックアップファイルを作成します。作成したバックアップファイルは、「保存先ディレクトリ」に指定されたフォルダーへ保存されます。
  2. 仮プライマリサーバーのPMPサービスを停止します。
  3. プライマリサーバーにデータベースバックアップを復元している間、環境内のサーバーはユーザーの要求を処理できません。
  4. 作成したバックアップファイルを使用して、仮プライマリサーバーから旧プライマリサーバーにデータをリストアします。リストア手順については、こちらのページを確認してください。
  5. データベースバックアップをリストアした後、復旧したプライマリサーバーでPassword Manager Proサービスを起動して、サーバーとデータベースを初期化します。
仮プライマリサーバーは、リードオンリーサーバーへ再構成することができません。本サーバーは環境から削除し、新しいリードオンリーサーバーをセットアップしてください。
リードオンリーサーバーのセットアップ手順は、こちらを参照してください。

問題が解決しない場合

トラブルシューティングを実行後も事象が解消できない場合、お手数をおかけしますが、弊社保守サポートまでお問い合わせください。
また、こちらを参考に次のログファイルを、アップロードしてください。
ログのアップロード後に事象を確認した日時をお知らせください。

  • /logs フォルダー
  • /pgsql/data/pg_log フォルダー

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