Patch Manager Plus Cloud ナレッジベース

エージェントのインストール後、コンソール画面に表示されない


質問

Patch Manager Plus Cloudエージェントをコンピューターにインストールしたのですが、Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面上に該当のコンピューターが表示されません。原因は何でしょうか。

回答

以下の点について原因の切り分けを行ってください。

A. ライセンスが不足している

Patch Manager Plus Cloudのライセンスが不足している場合、超過分の情報はコンソール画面に表示されません。
Patch Manager Plus Cloudのライセンス内容の確認方法はこちらをご覧ください。

B. エージェント承認設定に基づき、承認待ちの状態になっている

Patch Manager Plus Cloudには「エージェント承認設定」があります。その設定内容によっては、コンピューターを手動で承認するまで各コンピューターはPatch Manager Plus Cloudの正式な管理対象として追加されません。
この場合、[エージェント]タブ → [管理対象] → [PC] → [Devices for approval(承認待ち)]小タブ を開き、該当のコンピューターを承認することで、当該コンピューターは他のタブでも表示されるようになります。

C. エージェントインストールに使用したインストーラーが古い

Patch Manager Plus Cloudの各種機能は、最新版のエージェントに対してのみ利用可能です。そのため、もしエージェントが最新版ではない場合、通信が確立された際にエージェントの更新が自動実行されます。
しかし、エージェントのインストールに使用したインストーラーが極端に古いバージョンの場合、インストール完了後の通信が失敗する可能性があります。この場合、Patch Manager Plus Cloudの管理対象としてコンピューターを追加することができません。
エージェントをインストールする際は、過去にダウンロードしておいたインストーラーを使いまわすのではなく、なるべく、その都度
Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面上からインストーラーをダウンロードして使用する運用をお勧めします。

もし運用上、エージェントインストールのたびに新しいインストーラーをダウンロードすることが難しい場合、インストーラーのファイルの内容からバージョンを確認することも可能です。
具体的には、Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面上からzip形式でエージェントインストーラーをダウンロードした場合、その中に「DCAgentServerInfo.json」というファイルが含まれています。このファイルをメモ帳などで開くと、"AgentVersion" の値が表示されます。
D. エージェントをインストールしたコンピューターがシステム要件を満たしていない

エージェントをインストールしたコンピューターの空き容量が極端に少ない場合、エージェントが正常に動作しません。
また、エージェントのOSやハードウェア要件が、エージェントのシステム要件を満たしていることを確認してください。

なお、アンチウイルスソフトを使用している場合、上記の要件を満たしているコンピューターであってもエージェントの動作がアンチウイルスによりブロックされる可能性があります。念のため、以下に沿って除外設定を実施してください。

E. エージェントとPatch Manager Plus Cloudの通信、エージェントと配信サーバーの通信がブロックされている

プロキシやファイアウォールを経由して通信が行われる場合、必要な通信が許可されているか確認してください。

なお、プロキシ経由でエージェントがPatch Manager Plus Cloudにアクセスする場合、エージェントインストーラーをダウンロードする前にあらかじめリモートオフィスの作成画面上でプロキシの情報を指定しておく必要があります。詳細は「リモートオフィス」をご参照ください。

Windowsエージェントの場合、トラブルシューティングツールを使用してPatch Manager Plus Cloudとの通信状況を確認できます。
F. コンソール画面を表示させているWebブラウザーが更新されていない、またはサポート対象のWebブラウザーではない

Webブラウザーのキャッシュをクリアし、再読み込みを実行して状況を再度ご確認ください。
また、使用しているWebブラウザーがシステム要件に記載されているかをご確認ください。

G. 「エージェント」タブ以外を確認している

エージェントのインストール完了後、最初に管理対象が表示されるのは「エージェント」タブです。それ以外の「インベントリ」タブ、「パッチ」タブ、「システム」タブ、「ホーム」タブなどにおいては、製品仕様上表示されるまである程度の時間を要します。

  • パッチタブ、ホームタブ:パッチスキャン完了後(初回10分~1時間程度、初回のスキャンが失敗した場合は次回リフレッシュサイクルまたは手動スキャンの完了時)
  • ホームタブ:スキャン完了からしばらく(最大4時間程度)経ってから
H. コンソール画面を表示しているユーザーの閲覧範囲が制限されている

Patch Manager Plus Cloudの製品ユーザーアカウントが複数ある場合、権限をもつ範囲(アクセス可能な範囲)を設定可能です。あるユーザーアカウントの権限の範囲外の状況については、そのユーザーのコンソール画面には表示されません。
特に、エージェントのインストーラーはリモートオフィスごとに異なる実行ファイルを使用します。使用したエージェントインストーラーが、アクセス権限のないリモートオフィスのものだった場合、そのユーザーのコンソール画面に表示されない状況が生じます。