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ESMインスタンス/ESMディレクトリ/Zoho Directoryにおけるユーザー管理の差異


動作確認日:2025年5月14日

概要

ESMインスタンス/ESMディレクトリ/Zoho Directoryにおけるユーザー管理の差異についてご案内します。

目次

詳細

ESMインスタンス

特定のインスタンスのユーザーアカウントをインスタンスレベルで管理します。

ユーザー管理に必要なServiceDesk Plus Cloudの役割:SDAdmin

ESMディレクトリ

ServiceDesk Plus Cloudの様々なインスタンスのユーザーアカウントをアプリケーションレベルで管理します。

ServiceDesk Plus Cloudの組織に、ESMインスタンスが複数構成されている場合や、各ユーザーがServiceDesk Plus Cloudの複数のESMインスタンスに所属している場合のユーザー管理に便利な機能です。

ユーザー管理に必要なServiceDesk Plus Cloudの役割:組織管理者

Zoho Directory

Zohoアプリケーションのユーザーアカウントを組織レベルで管理します。

ServiceDesk Plus Cloudだけでなく、様々なZohoアプリケーションを組織内で使用している場合、それらへのアクセスを管理できます(対応アプリケーションに限ります)。

ユーザー管理に必要なZoho Directoryの役割:組織管理者(所有者)、または、組織管理者

ユーザー作成時の違い

ESMインスタンス

ServiceDesk Plus Cloudへのログイン権限を持つユーザー/ログイン権限を持たないユーザーを作成できます。
※ログイン権限を持つユーザーを作成する場合は、ServiceDesk Plus Cloudの「SDAdmin」と「組織管理者」の両方の役割が必要です。

なお、ログイン権限を持たないユーザーは、ESMディレクトリ/Zoho Directoryには表示されません。ログイン権限を持つユーザーのみがServiceDesk Plus Cloudの組織のメンバーとなり、ESMディレクトリ/Zoho Directoryに表示されます。

ESMディレクトリ

ServiceDesk Plus Cloudの組織のメンバーとして存在できるユーザーを作成できます。
なお、ESMディレクトリに表示されているユーザーは、ServiceDesk Plus Cloudへのログイン権限が有効化されています。

Zoho Directory

Zoho Directoryのメンバーとして存在できるユーザーを作成できます。
ServiceDesk Plus Cloudのログイン権限を付与して、ServiceDesk Plus Cloudへログインできるユーザーを作成することもできますし、ServiceDesk Plus Cloudではなく、他のアプリケーションへのログイン権限を付与して、そのアプリケーションのみにログインできるユーザーを作成することもできます。

よくあるご質問

手動でユーザー登録を行う際、どこからユーザーを登録するのがいいですか?

ESMインスタンス、または、ESMディレクトリからユーザー登録を行うことを推奨します。
なお、ESMインスタンスからユーザーを作成する場合と、ESMディレクトリからユーザーを作成する場合の違いは以下のとおりです。
ご要望に合わせてどちらかを選択してください。

ESMインスタンスからユーザーを作成する場合
  • 依頼者/技術担当者情報ページの「依頼者のログインを有効にする」または「技術担当者のログインを有効にする」チェックボックスにチェックを入れると、ServiceDesk Plus Cloudで認証済みのドメインに所属するユーザーは、招待メールの送信なしでログイン権限が有効化されます。
  • 認証済みのドメインに所属していないユーザーは、ログインの招待メールが送信され、承認すると、ログイン権限が有効化されます。
  • 「依頼者のログインを有効にする」または「技術担当者のログインを有効にする」チェックボックスにチェックを入れない場合、ログイン権限を持たないユーザー(依頼者/技術担当者)として登録されます。
  • ServiceDesk Plus Cloudへのログイン権限が有効化され、組織のメンバーになると、ESMディレクトリにも一覧表示されます。

ESMインスタンスからユーザーを作成する方法は「依頼者の設定」および「技術担当者の設定」をご覧ください。

ESMディレクトリからユーザーを作成する場合
  • ユーザーの追加時、ユーザーがServiceDesk Plus Cloudで認証済みのドメインに所属している場合、招待メールの送信なしでログイン権限が有効化されます。
  • 認証済みのドメインに所属していないユーザーは、ログインの招待メールが送信され、承認すると、ログイン権限が有効化されます。
  • ServiceDesk Plus Cloudの組織のメンバーになると、[ESMディレクトリ]→[サービスインスタンス]の各インスタンスで「アクセス権限」が「組織の全員」となっているインスタンスに追加されます。
  • インスタンスすべてで「アクセス権限」が「このインスタンスに対する権限を持つユーザー」となっている場合、ESMディレクトリから追加されたユーザーは、デフォルトではどのESMインスタンスにも追加されません。そのため、以下のどちらかの手順より、手動で特定のESMインスタンスにユーザーを追加する必要があります。
    ・[ESMディレクトリ]→[ユーザー管理]→[インスタンスにユーザーを追加]
    ・[管理]→[ユーザー&許可]→[ユーザー]→[依頼者/技術担当者]→[ユーザーのインポート]→[組織からインポート]

ESMディレクトリからユーザーを作成する方法は「エンタープライズ・サービス・マネージメントのユーザーの管理」をご覧ください。

ユーザーを削除する場合、どこから削除するのがいいですか?

ESMインスタンスから削除することを推奨します。
なお、ESMインスタンスから依頼者、技術担当者を削除した場合の影響や詳細は以下のとおりです。

ESMインスタンスから依頼者を削除した場合

依頼者を削除しても、その依頼者が作成した既存のクローズ済みリクエストや対応中のリクエストには影響しません。
ただし、通知/エスカレーション/ワークフロー設定に依頼者が関連付けられている場合、依頼者はそれらから削除されます。

ESMインスタンスから技術担当者を削除した場合

技術担当者を削除すると、クローズ済みリクエストは影響を受けませんが、その技術担当者が割り当てられていた対応中のリクエストは「未割り当て」となります。
また、通知/エスカレーション/ワークフロー設定に技術担当者が関連付けられている場合、技術担当者はそれらから削除されます。
しかし、技術担当者が作成したSLAや業務ルールなどの設定は削除されません。
過去のリクエストのデータは、レポート目的でアクセス可能で、ServiceDesk Plus Cloudからデータが失われることはありません。

リクエストの依頼者名や技術担当者名は、プライバシー設定が有効でない限り変更されません。
プライバシー設定を有効化すると、PII/ePHIフィールドの設定に基づき、データを匿名化したうえで、消去できるようになります。
詳細は「プライバシー設定」をご覧ください。

なお、ESMディレクトリからユーザー削除すると、ユーザーのアカウント(Zoho Account)が完全に削除され、復元できなくなります。
ESMディレクトリからユーザーを削除する方法は「エンタープライズ・サービス・マネージメントのユーザーの管理」をご覧ください。