Patch Manager Plus Cloud ナレッジベース

Windows 11 22H2 の適用方法


この記事では Patch Manager Plus Cloud を使用して、 Windows 11 22H2 Feature Update を適用する方法について説明しています。
Patch Manager Plus オンプレミス版の場合はこちらをご覧ください。

Windows 11 22H2 Feature Packの適用

前提条件
  • Windows 10 からのアップグレードの場合、配布対象が Windows 11 のシステム要件を満たしていることを確認します。必要に応じて、Microsoft社のPC 正常性チェック アプリ を実行して、要件を確認してください。
  • パッチDBの設定において、Feature Updateにチェックが入っている
    管理タブ > パッチ設定 > パッチDBの設定 > 管理するパッチの種類を選択する > Windows において、Feature Updateが選択されていることを確認します。
  • パッチの拒否設定において、Feature Packを拒否済みに設定していない
    パッチの拒否を設定すると、指定したパッチは欠落パッチに表示されず、配布の対象外となります。
  • 最新版の月例パッチCumulative Updateが適用されていない場合、Feature Updateのインストールに失敗する場合があります。Cumulative Updateを配布しておくことを推奨します。

 


Feature Updateの配布・適用手順

OSのエディション、およびエージェントが配信サーバー配下(配信サーバー経由で通信する)かどうかによって手順が異なります。
※ 2024年3月に実施されたMicrosoft社の仕様変更を踏まえ、直接通信の環境の場合においても配信サーバー経由の場合と同じ手順をご利用いただくこととなりました。

配布構成を実行後、配布ポリシーの時間帯かつ手動配布のスケジュール設定に含まれるリフレッシュサイクルにおいて、Patch Manager Plus Cloudと通信している(コンソール画面上で、各PCアイコンが緑色に表示されている)コンピューターに対して配布が実行されます。通信していない(各PCアイコンが赤色に表示されている)コンピューターに対しては、次回通信時以降において配布が実行されます。
配布やインストールに失敗した場合は手動配布の構成設定において指定した回数再試行されます。指定した期間内にコンピューターと通信できなかった場合に配布失敗と見なすよう構成するには、構成の有効期限を入力します。(期限までに配布できなかった場合、ステータスが「期限切れ」となります)。
Windows 11 Enterprise Editionの場合の手順
  1. Cumulative Update などのOSパッチが欠落している場合、あらかじめ配布しておきます。
  2. 配布対象のコンピューターに対してパッチスキャンを実行し、完了するまで待ちます。
  3. ボリュームライセンスセンターからWindows 11 ISOファイルをダウンロードします。
  4. ダウンロード完了後、ファイルのハッシュ値をMD5形式、SHA-1形式またはSHA-256形式で取得します。
    ハッシュ値の取得
    ファイルのハッシュ値を取得するには、以下の方法が考えられます。

    • サードパーティ製品の「7zip」を使用する
    • コマンドプロンプトを開き「certutil -hashfile <ファイルパス> <ハッシュアルゴリズム>」コマンドを実行する
      (例)certutil -hashfile  <ファイルパス>  SHA256
    • Powershellを開き「Get-FileHash」コマンドを実行する(デフォルトではSHA256形式)
      (例)Get-FileHash  <ファイルパス>  | Format-List
  5. Patch Manager Plus Cloud のコンソール画面を開きます。パッチのアップロード の方法により、ISOファイルをアップロードします。
    • パッチID: 109941 を選択し、アップロードを行います。
    • 同一のパッチIDに対して、「言語」欄が「英語」となっているものと「日本語」となっているものがあるため注意します。
    • アップロードの際、「チェックサムを入力」欄では上記「4.」で取得したハッシュ値を入力します。
  6. 複数の言語のOSに対して機能更新プログラムを配布する場合、各言語のISOファイルをそれぞれダウンロードし、同様の手順を実行してアップロードします。
  7. 上記手順(Patch Manager Plus Cloud のコンソール画面上でのアップロード)に代えて、各配信サーバーに手動で直接ISOファイルを配置する方法もあります(配信サーバーの台数が比較的少ない場合に利用します)。この場合、当該配信サーバー(ISOファイルを配置した配信サーバー)を利用しているエージェントに対してのみ、Feature Updateを配布できます。

    配信サーバーへISOファイルを直接配置する手順は以下のとおりです。

    1. 配信サーバーにログインし、パッチリポジトリ(パッチストア)を開きます。パッチリポジトリのパスは、 <配信サーバーのインストールディレクトリ>\replication\store です。
    2. ダウンロードしたISOファイルをパッチリポジトリにコピーし、ファイル名を以下のように変更します。

      日本語環境の64ビット: 109941-Win11_22H2_Jp_enterprisex64.iso
      日本語環境(NEC)の64ビット: 109941-Win11_22H2_Jpn_enterprisex64.iso

      ※ その他の言語の場合は、こちらのページの「Language wise ISO file name table」をご覧ください。複数言語のFeature Updateを配布する場合は、各言語ごとにISOファイルをダウンロードして配布を実行します。

  8. パッチの手動配布機能を使用して、更新プログラムを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
    ※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。
  9. Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
    Windows 11 へのFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
  10. サポート済みパッチから検索して、以下のいずれかのパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]([パッチをインストール/公開する])をクリックしてパッチ配布を構成します。
    • パッチID:109942 - Feature Pack Update for Windows 11 (22H2) - September 2022 Update for enterprise (x64)
    • パッチID:110532 - Feature Pack Update for Windows 11 (22H2) - September 2022 Update for enterprise (x64) (Windows 10 to Windows 11)
  11. 構成の名前の入力および配布ポリシーの選択をし、その他要件に応じて各項目を入力します。
  12. [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。

 

Windows 11 Enterprise Editionの場合 (直接通信)の手順

直接通信エージェントに対してEnterprise Editionを配布するパッチが公開されています以下の手順に必要なパッチは公開停止しています。

  1. 配布対象のコンピューターに対してパッチスキャンを実行し、完了するまで待ちます。
  2. パッチの手動配布を使用して、Feature Packを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
    ※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。
  3. Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
    Windows 11 へのFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
  4. サポート済みパッチから検索して、以下のいずれかのパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]([パッチをインストール/公開する])をクリックしてパッチ配布を構成します。
    • パッチID:109946 - Feature Pack Update for Windows 11 (22H2) Enterprise - September 2022 Update - Online Installer
    • パッチID:110533 - Feature Pack Update for Windows 11 (22H2) Enterprise - September 2022 Update - Online Installer (Windows 10 to Windows 11)
    • ※ 以上のパッチは公開を停止しています。上記、コンソール画面上でISOファイルをアップロードしてから配布を行う手順を利用してください。
  5. 構成の名前の入力および配布ポリシーの選択をし、その他要件に応じて各項目を入力します。
  6. [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。

 

その他のエディション(Home, Proなど)の場合
  1. 配布対象のコンピューターに対してパッチスキャンを実行し、完了するまで待ちます。
  2. ボリュームライセンスセンターからWindows 11 ISOファイルをダウンロードします。
  3. ダウンロード完了後、ファイルのハッシュ値をMD5形式、SHA-1形式またはSHA-256形式で取得します。
    ハッシュ値の取得
    ファイルのハッシュ値を取得するには、以下の方法が考えられます。

    • サードパーティ製品の「7zip」を使用する
    • コマンドプロンプトを開き「certutil -hashfile <ファイルパス> <ハッシュアルゴリズム>」コマンドを実行する
      (例)certutil -hashfile  <ファイルパス>  SHA256
    • Powershellを開き「Get-FileHash」コマンドを実行する(デフォルトではSHA256形式)
      (例)Get-FileHash  <ファイルパス>  | Format-List
  4. Patch Manager Plus Cloud のコンソール画面を開きます。パッチのアップロード の方法により、ISOファイルをアップロードします。
    • パッチID: 109939 を選択し、アップロードを行います。
    • 同一のパッチIDに対して、「言語」欄が「英語」となっているものと「日本語」となっているものがあるため注意します。
    • アップロードの際、「チェックサムを入力」欄では上記「3.」で取得したハッシュ値を入力します。
  5. 複数の言語のOSに対して機能更新プログラムを配布する場合、各言語のISOファイルをそれぞれダウンロードし、同様の手順を実行してアップロードします。
  6. 上記手順(Patch Manager Plus Cloud のコンソール画面上でのアップロード)に代えて、各配信サーバーに手動で直接ISOファイルを配置する方法もあります(配信サーバーの台数が比較的少ない場合に利用します)。この場合、当該配信サーバー(ISOファイルを配置した配信サーバー)を利用しているエージェントに対してのみ、Feature Updateを配布できます。

    配信サーバーへISOファイルを直接配置する手順は以下のとおりです。

    1. 配信サーバーにログインし、パッチリポジトリ(パッチストア)を開きます。パッチリポジトリのパスは、 <配信サーバーのインストールディレクトリ>\replication\store です。
    2. ダウンロードしたISOファイルをパッチリポジトリにコピーし、ファイル名を以下のように変更します。

      日本語環境の64ビット: 109939-Win11_22H2_Jpx64.iso
      日本語環境の64ビット(NEC): 109939-Win11_22H2_Jpnx64.iso

      ※ その他の言語の場合は、こちらのページの「Language wise ISO file name table」をご覧ください。複数言語のFeature Updateを配布する場合は、各言語ごとにISOファイルをダウンロードして配布を実行します。

  7. パッチの手動配布機能を使用して、更新プログラムを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
    ※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。
  8. Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
    Windows 11 へのFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
  9. サポート済みパッチから検索して、以下のいずれかのパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]([パッチをインストール/公開する])をクリックしてパッチ配布を構成します。
    • パッチID:109940 - Feature Pack Update for Windows 11 (22H2) - September 2022 Update (x64)
    • パッチID:110530 - Feature Pack Update for Windows 11 (22H2) - September 2022 Update (x64) (Windows 10 to Windows 11)
  10. 構成の名前の入力および配布ポリシーの選択をし、その他要件に応じて各項目を入力します。
  11. [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。
その他のエディション(Home, Proなど)の場合 (直接通信)
  1. 配布対象のコンピューターに対してパッチスキャンを実行し、完了するまで待ちます。
  2. パッチの手動配布を使用して、Feature Packを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
    ※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。
  3. Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
    Windows 11 へのFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
  4. サポート済みパッチから検索して、以下のいずれかのパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]([パッチをインストール/公開する])をクリックしてパッチ配布を構成します。
    • パッチID:109938 - Feature Pack Update for Windows 11 (22H2) - September 2022 Update - Online Installer
    • パッチID:110531 - Feature Pack Update for Windows 11 (22H2) - September 2022 Update - Online Installer (Windows 10 to Windows 11)
    • 以上のパッチは公開を停止しています。上記、コンソール画面上でISOファイルをアップロードしてから配布を行う手順を利用してください。
  5. 構成の名前の入力および配布ポリシーの選択をし、その他要件に応じて各項目を入力します。
  6. [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。

 


トラブルシューティング

Windows 10/11 Feature Update(FU, 機能更新プログラム)の更新に関して発生する問題は、以下のEndpoint Centralオンプレミス版のナレッジをご覧ください。
パッチ配布の失敗 - Windows 10 Feature Update適用に関するエラー

機能更新プログラムに関するナレッジは以下をご覧ください。