Endpoint Central Cloud ナレッジベース

パッチのアップロード


パッチ配布機能では、通常、パッチ配布構成(手動配布の場合)や配布タスク(自動配布の場合)を作成して実行すると、必要なパッチの実行ファイルはベンダーから自動的にダウンロードされます。

本記事では、パッチの実行ファイルをベンダーから自動的にダウンロードできない場合について、コンソール画面上から手動で実行ファイルのアップロードを行う方法について説明しています。また、パッチの実行ファイルが何らかのURLから取得可能な場合に、そのURLをコンソール画面上で指定する方法についても説明しています。

手動でのアップロード(または、手動でのURLの指定)が必要な場合

パッチの実行ファイルを手動でアップロードする(または実行ファイルのダウンロード用URLを手動で指定する)必要があるのは、次のような場合です。

  • パッチのベンダーから実行ファイルをダウンロードできない場合

    パッチの実行ファイルのダウンロードに失敗する場合、一般的には再試行すればダウンロード可能なことがほとんどです。そのため、パッチのアップロードの操作は通常、不要です。
    ベンダーがパッチの公開を停止した場合等で、過去に何らかの手段で実行ファイルをダウンロードし、手元に保存してある場合、その実行ファイルをコンソール画面上でアップロードし、配布を行うことができます。

  • WindowsのFeature Updateに関し、ISOファイルをアップロードする場合

    WindowsのFeature Update(機能更新プログラム)を配布する方法はいくつかありますが、方法によってはFeature Updateの配布に先立って、パッチとしてISOファイルを対象端末に配布する必要があります。この場合ISOファイルを手動でアップロードします(詳細はFeature Updateの適用方法についての各ナレッジをご覧ください)。

 

アップロードの方法

ダウンロードに失敗したパッチは、以下の方法1方法2の両方が利用可能です。
Endpoint Central上でダウンロードが一度も試行されていないパッチは、方法2によりアップロードします。

方法1 ダウンロードに失敗したパッチをアップロードする方法
  1. 「パッチ管理」タブ > パッチ > ダウンロード済みパッチ を開き、その中の「パッチ」タブを開きます。
  2. 「ダウンロードステータス(DSダウンロードのステータス)」が「失敗」となっているパッチには、「アクション」列に「アップロード」ボタンが表示されています。「アップロード」ボタンをクリックし、パッチをアップロードします。
    「ダウンロードステータス(DSダウンロードのステータス)」列や「アクション」列が見当たらない場合、列の並べ替え表示/非表示の切り替えを行います。

方法2 パッチを検索してアップロードする方法
  1. 「パッチ管理」タブ > パッチ > ダウンロード済みパッチ を開き、その中の「パッチのアップロード」タブを開きます。
  2. フィルター条件の項目で「すべてのパッチ」と「ネットワーク内で欠落...」が切り替え可能となっている箇所について、「すべてのパッチ」を選択します。
  3. パッチを検索して、アップロードしたいパッチを表示させます。

    ※ 目的のパッチが環境依存の一時的なエラーによって表示されていない場合、上記で「すべてのパッチ」と「ネットワーク内で欠落...」とを切り替えたり戻したりすると表示されることがあります。

  4. 「アクション」列の「アップロード」ボタンをクリックし、パッチをアップロードします。
    「アクション」列が見当たらない場合、列の並べ替え表示/非表示の切り替えを行います。

 

実行ファイルを取得可能なURLを指定することによって、ファイル自体のアップロードを省略する方法

  • サードパーティのファイル共有サービスなどに、あらかじめ当該実行ファイルをアップロードしてある状態(特定のURLを使用して、アップロードされたファイルをダウンロードできる状態)の場合
  • パッチのベンダーのWebサイト上の特定のURLから、当該実行ファイルをダウンロードできる場合

以上のような場合、実行ファイルのコンソール画面上でのアップロードを省略することができます。

具体的には、以下の手順を利用します。

  1. 上記「アップロードの方法」の手順に沿って「アップロード」ボタンをクリックします。
  2. 「アップロードの種類」欄で、デフォルトでは「ファイルアップロード」が選択されていますが、「外部URL」に変更します。
  3. 「外部URLを入力する」欄に、パッチの実行ファイルのダウンロード元となるURLを入力します。
  4. 「チェックサムを入力」欄にファイルのハッシュ値(MD5形式、SHA-1形式またはSHA-256形式)を入力し、「保存」をクリックします。
    ハッシュ値の取得
    ファイルのハッシュ値を取得するには、以下の方法が考えられます。

    • サードパーティ製品の「7zip」を使用する
    • コマンドプロンプトを開き「certutil -hashfile <ファイルパス> <ハッシュアルゴリズム>」コマンドを実行する
      (例)certutil -hashfile  <ファイルパス>  SHA256
    • Powershellを開き「Get-FileHash」コマンドを実行する(デフォルトではSHA256形式)
      (例)Get-FileHash  <ファイルパス>  | Format-List

以上の手順の後にパッチ配布を行うと、エージェントは指定されたURLから実行ファイルを直接ダウンロードします。