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パッチ自動配布の設定


この記事では、パッチ配布を自動化する方法について説明しています。

パッチの自動配布

設定の概要

パッチ自動配布タスクを作成する流れは以下の通りです。

アプリケーションと承認方法の選択: パッチ配布対象とするOS/アプリケーション、配布対象から除外するアプリケーションを選択します。また、承認方法も設定します。
配布ポリシーの選択: 配布時間帯および配布後の動作等を選択します。
対象PCの選択: パッチを配布する対象および対象外とする端末を、ローカルオフィス単位、ドメイン/OU単位、カスタムグループ、コンピューターなどの単位で指定します。
通知設定: 必要に応じて通知先メールアドレスを設定します。
  • パッチ配布の自動化は、タスクとして設定されるため、複数のパッチ自動配布タスクを設定可能です。管理しやすいようタスクを複数設定し、分かりやすいタスク名とタスクの説明を入力することをお勧めいたします。
  • パッチ配布タスクの対象となるアプリケーションを選択する際は、必要に応じてパッチ配布対象/除外対象を指定します。
  • 特定のパッチを配布させたくない場合は、パッチの拒否を設定します。

 


設定手順

詳細な手順は以下の通りです。

  1. パッチ管理タブ > 左メニューの「配布」 > パッチ配布の自動化 を開きます。
    パッチ配布自動化タスクを既に作成している場合、この画面に一覧が表示されます。「自分が作成」を選択すると自分が作成したタスク一覧が表示されます。「すべてのユーザーが作成」を選択すると、自分が作成したタスクに加えて自分以外の ユーザーが作成したタスクも表示されます。

     

  2. [+ タスクの作成]をクリックし、OSを選択します。以下、Windowsを選択した場合について説明します。
     
  3. 「アプリケーションの選択」: 配布するパッチの種類を選択します。
    • Microsoft: Windows OSおよびMicrosoft製アプリケーションの更新プログラムについて、パッチの種類を選択します。セキュリティの更新/セキュリティ以外の更新の場合は、重要度ごとに指定も可能です。また、配布対象外とするアプリケーションを指定します。
      • アップデートの種類と重要度: 配布対象にしたいパッチの種類と重要度を選択します。なおパッチの種類/重要度についてはこちらをご覧ください(各ベンダーが設定した内容となります)。
      • アプリケーション: 必要に応じて除外設定します。
        • すべてのアプリケーションにパッチを適用する: Microsoft製OS/アプリケーションで、指定した条件に一致するすべてのアプリケーションのパッチを適用します。
        • 特定のアプリケーションにパッチを適用する: 指定したアプリケーションのパッチのみを配布します。
        • 特定のアプリケーションを除外する: 指定したアプリケーションを配布タスクの対象から外します。

      Feature Packの自動配布は、一部制限があります。詳細は、Windows 10 Feature Updateに関するナレッジをご覧ください。
      自動配布タスクで選択できるパッチの種類は、管理タブ > パッチ設定 > パッチDBの設定において有効化したパッチのみです。

       

    • サードパーティ: Microsoft製以外のサードパーティ製品のパッチについて、パッチの重要度を選択します。

      • アップデートの種類と重要度: 配布対象にしたいパッチの種類と重要度を選択します。
        パッチの重要度はベンダーの設定に依存します(ベンダーが重要度を設定しない場合は「評価なし」となります)。
      • アプリケーション: 必要に応じて除外設定します。
        • すべてのアプリケーションにパッチを適用する: アプリケーションで、指定した条件に一致するすべてのアプリケーションのパッチを適用します。
        • 特定のアプリケーションにパッチを適用する: 指定したアプリケーションのパッチのみを配布します。
        • 特定のアプリケーションを除外する: 指定したアプリケーションを配布タスクの対象から外します。
      Macを選択した場合:
      「アプリケーションの選択」において、Macの更新およびサードパーティ製品のアップデートの種類と重要度を選択します。

       

    • アンチウイルスのアップデート: サポート中のアンチウイルスソフトについて、定義ファイルを配布します。

      重要: アンチウイルスソフトの定義ファイルを配布するタスクについて
      アンチウイルスソフトの定義ファイルを配布する場合、かならずアンチウイルスの定義ファイル配布専用の自動配布タスクにする必要があります。
      これは、OSやサードパーティ製品など、他のパッチの配布を同一の配布タスクに含めることはできません。これは、アンチウイルスソフトの定義ファイルの配布頻度が非常に高く、他のパッチ配布と同時に行うことが難しいためです。なお、アンチウイルスソフトの定義ファイルを配布する場合は、パッチテストと承認設定において「パッチテストを実施」する設定がされている場合であっても、パッチテストなしで自動的に配布されます。

       

    • ドライバーアップデート: BIOSのアップデートがある場合、配布します。なお、対象となるベンダーおよび型番は、サポート対象の「アプリケーション」より「BIOS」をご覧ください。
       

  4. 配布: 配布における承認設定について指定します。実際に配布が実行されるパッチは、ステータスが「承認済み」となっているパッチのみです。
    • パッチ配布と承認設定において、「自動承認(パッチテストなし)」が選択されている場合
      新たにリリースされたパッチは自動的に「承認済み」ステータスとなります。そのため、以下の項目でリリースからの日数または承認からの日数を指定します。

      • リリースからの日数を指定: パッチのリリースから指定日数後にパッチを配布します。
      • 承認からの日数を指定: パッチDBの同期後にパッチのステータスが「承認済み」に自動的に変更されます。ステータスが変更されてから指定日数後にパッチを配布します。
    • パッチ配布と承認設定において、「パッチテストと承認設定:」が選択されている場合、テストグループにパッチを配布してから、リリースからの日数または承認からの日数を指定します。
      • リリースからの日数を指定: パッチのリリースから指定日数後にパッチを配布します。
      • 承認からの日数を指定: パッチのステータスが「承認済み」に変更されてから指定日数後にパッチを配布します。

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  5. 「配布ポリシーの選択」: 配布ポリシーを選択します。自動配布に有効期限を設定する場合は、チェックを入れて有効期限を入力します。
     
  6. 「配布/適用対象の選択」: パッチを配布したい対象端末をリモートオフィス/ドメイン/OU/グループ単位で選択します。
     
  7. 「通知の設定」: 必要に応じて通知を構成します。
    • 次で指定した時間ごとにダウンロード/配布の失敗を通知する: チェックを入れると、タスクの進行ステータス(準備完了状態、進行中、再試行中など)が変化した場合、指定した間隔でメール通知します。
    • 次で指定した時間ごとに配布状況を通知する: チェックを入れると、タスクの進行ステータス(準備完了状態、進行中、再試行中など)が変化した場合、配布状況で指定した間隔でメール通知します。
    • メールアドレス: メールアドレスをカンマ区切りで入力します。
    • モバイルアプリ通知: Androidアプリをご利用中の場合、通知を送信するユーザーを指定します。(ビルドによっては、ご利用になれません)

     

  8. [保存]をクリックします。
     

以上で、自動配布タスクが作成されます。

自動配布タスクの再試行設定は、デフォルトのリフレッシュサイクル時に1回、管理対象PCの起動時(Endpoint Central Cloudと管理対象PCのエージェントが通信できない状態が継続した場合は次回の通信時)に1回となり、変更できません。


自動配布タスクの結果は、パッチ管理タブ > 配布 > パッチ配布の自動化 > 各タスク名 をクリックすることでご確認いただけます。

自動配布タスクを削除/停止するには、パッチ管理タブ > 配布 > パッチ配布の自動化 からタスクにチェックを入れ、[アクション] > 一時停止 / 再開 / 削除 を選択します。