Androidの登録方法（MDM）

作成日：2023年6月15日 | 更新日：2025年9月8日

このナレッジでは、Android端末を登録する方法について説明しています。また、Androidの管理モードについても説明しています。

Androidの登録方法

Android Enterpriseとは
Android Enterpriseとは、Androidを組織で利用する場合に利用できる管理機能の総称です。（参考：Android Enterprise とは、Android.com）
Android Enterpriseを利用する場合、デバイスの登録方法によって管理できる範囲や機能が異なります。

Androidの管理モード
企業がAndroidデバイスを管理する場合、複数の管理モードを選択可能です。管理モードごとに想定される利用形態、モバイルデバイス管理(MDM)で利用できる機能、登録方法、登録解除時に消去されるデータ範囲が異なります。

プロファイル所有者:「個人所有デバイスの仕事用プロファイル」は、個人所有のデバイスをBYODする場合を想定したモード。モバイルデバイス管理機能で企業領域のみ管理します（プロファイルによる機能制限など、一部の機能は使用できない）。
デバイス所有者: 企業所有のデバイスを集中管理する場合を想定したモード。エンドユーザーにどこまでを許可するかによって管理モードが異なります。
- 完全管理（Fully Managed Device）かつ専用デバイス（Dedicated Device, キオスクやロックダウン、タスクロックモードとも呼ばれる）：デバイス全体を監視し、特定のアプリのみ利用できるよう制限を設定した状態。
- 完全管理（Fully Managed Device）：デバイス全体を監視し、機能制限を設定可能。
- 企業所有デバイス上の仕事用プロファイル（Work Profile on Company Owned Device）：デバイスと業務アプリを企業が管理しつつ、個人領域にはユーザーがアプリを自由にインストール可能。Android 10以前は「Fully Managed + Work Profile」モードと呼ばれた。

以下では、Android端末を登録し、Android Enterpriseで利用できる機能のうち高度な管理（完全管理、Fully Device Management = Android をFully Managed Deviceとして登録すること）をするための登録方法を説明しています。

EMMトークンを利用した登録
その他の登録
管理者または招待による登録（Fully Managed Deviceとしては登録されません）

EMMトークンを利用した登録

工場出荷状態の Android（6.0 以上）を対象に、ManageEngine MDM アプリケーションを自動的にインストールし、デバイスオーナーとして高度な管理を実現します。登録方法は下記の通りです。

工場出荷状態の Android を起動して、画面の指示に従い、Google アカウントを入力する直前までの設定を完了します。
（工場出荷状態ではないAndroidの場合、ファクトリーリセットして工場出荷状態に戻します）
メールアドレスにafw#memdmと入力します。
画面の指示に従い、ManageEngine MDM のアプリケーションをインストールします。
画面の指示に従い、先に進みます。
ManageEngine MDM アプリケーションのインストール後、コンソール画面の「モバイルデバイス管理」タブ→「登録」→「Android」→「EMM トークンの登録」を開き、表示される QR コードをスキャンしてAndroidデバイスの登録を実行します。
登録が完了したデバイスはコンソール上に表示されます。登録されたデバイスにユーザーに割り当てます。
- ユーザーの割り当て待ちのデバイスは、「モバイルデバイス管理」タブ→「登録」→「デバイス」→「ステージ済み」に表示されます。
- 特にEMM トークンを利用して登録したデバイスは「モバイルデバイス管理」タブ→「登録」→「Android」→「EMM トークンの登録」→「ステージ済みデバイス」からも確認できます。
「アクション」列から、［ユーザーの割り当て］をクリックし、割り当てるユーザーとグループを入力します。
デバイスが[登録]→[デバイス]から確認できるようになり、Endpoint Central Cloud で管理することができるようになります。