Windowsに対するファイル監視(FIM)の設定方法
作成日:2016年7月11日 | 更新日:2022年6月14日
本ナレッジでは、ファイル監視(FIM)の設定方法を説明します。
ファイル監視機能(FIM)を使用することにより、Windowsデバイス上での追加、削除、修正などの変更を監視することが可能です。
【ファイル監視(FIM)レポート例】
ファイル監視の必要条件
- 監査対象ファイル/フォルダーが存在するWindowsデバイスを、あらかじめEventLog Analyzerに追加する必要があります(追加手順はこちらのページを参照)
- 監視対象ファイル/フォルダーが存在するWindowsデバイスをにエージェントをインストールする必要があります(インストール手順はこちらのページを参照)。
ファイル監視ホストの設定方法
- [設定] → [ファイル監視の管理] に移動します。
- Windowsタブをクリックします。
- [FIMを追加]をクリックします。
- デバイスを選択後、認証情報を入力し、監視するファイル/フォルダーを選択します。[フィルターを除外] のオプションでは、以下の項目を指定できます。
- ファイルの種類
- 特定のサブフォルダー
- 全てのサブフォルダー
- ファイル/フォルダーに変更を加えたユーザーを監査する場合は、[ユーザー名を監査] にチェックを入れます。
- [設定する] をクリックします。
ファイル監視に必要なSACL/監査ポリシーの設定方法
SACL設定方法
ファイル監視を設定すると、監視対象ファイル/フォルダーに対して以下のSACLが自動で有効化されます。
適用先:このフォルダーのみ
アクセス許可:
- フォルダーのスキャン/ファイルの実行
- ファイルの作成/データの書き込み
- フォルダーの作成/データの追加
- 属性の書き込み
- 拡張属性の書き込み
- サブフォルダーとファイルの削除
- 削除
- アクセス許可の読み取り
- アクセス許可の変更
- 所有権の取得
適用先:サブフォルダーとファイルのみ
アクセス許可:
- フォルダーのスキャン/ファイルの実行
- ファイルの作成/データの書き込み
- フォルダーの作成/データの追加
- 属性の書き込み
- 拡張属性の書き込み
- サブフォルダーとファイルの削除
- 削除
- アクセス許可の変更
- 所有権の取得
※自動でSACLが設定されない場合、以下画像を参照して設定してください(設定箇所は、対象ファイル/フォルダーを右クリック → プロパティ → [セキュリティ]タブ → [詳細設定] → [監査]タブ → [追加]をクリック後の画面です)。
監査ポリシー設定方法
ファイル監視を設定すると、該当Windowsデバイスに対して監査に必要な監査ポリシーが自動的に設定されます。
必要な監査ポリシーが設定されているかを確認するためには、以下の手順を実施してください。
監査ポリシー確認手順
1. 該当Windowsサーバーにログイン
2. 管理者としてコマンドプロンプトを起動
3. 以下のコマンドを実行
auditpol /get /category:"Object Access"
または
auditpol /get /category:"オブジェクト アクセス"
※実行環境の言語設定によって、いずれかのコマンドは実行失敗します。
4. 実行結果の以下項目を確認し、「成功と失敗」が設定されているかご確認ください。
・File System
・File Share
・Handle Manipulation
・Detailed File Share
・Other Object Access Events
または
・ファイルシステム
・ファイルの共有
・ハンドル操作
・詳細なファイル共有
・その他のオブジェクト アクセス イベント
設定されていない場合、監査ポリシーを設定してください。
以上です。
https://www.manageengine.jp/support/kb/EventLog_Analyzer/?p=3892