EventLog Analyzer ナレッジベース

PostgreSQLの起動に失敗する際の対応


本ナレッジでは、製品データベースPostgreSQLの起動に失敗した際の対応方法をご説明します。

PostgreSQL起動失敗の発生例

PostgreSQL起動失敗の発生例は以下のとおりです。

  • 製品のアップグレード実行時、「Trying to start PostgresSQL server failed」のエラーが表示される。

 

  • 製品起動時、「PostgresSQL server failed」のエラーが発生する。
    (当該エラーは、<EventLog Analyzer_インストールフォルダー>\logs\wrapper.logファイルに記載されます)

確認事項

PostgreSQLの起動に失敗した場合、以下3点をすべて確認してください。

  • EventLog Analyzerサーバー上にて、アンチウイルスソフトウェアが起動していないか。
    起動している場合、アンチウイルスソフトウェアのスキャン対象から製品フォルダーを除外してください。

 

  • EventLog Analyzerインストール先のディスクに、最低2GB以上の空き容量が確保されているか。
    空き容量が2GB以下の場合、ディスク容量の増設をご検討ください。

 

  • EventLog Analyzerサーバー上にて、PostgreSQLがデフォルトで使用するポート33335を他のプロセスが使用していないか。
    他のプロセスが使用している場合、他のプロセスの停止、または他のプロセスが使用するポート番号を変更してください。

 

上記をすべて確認後、以下の手順を実施してください。

手順

製品アップグレードが失敗した場合、以下の手順実施前に、アップグレード前に取得したバックアップフォルダーを使用してリストアを実施してください。リストア手順はこちらのナレッジを参照ください。

    1. EventLog Analyzerサーバーにログインします。
    2. EventLog Analyzerが停止していることを確認します。
    3. EventLog Analyzer関連のプロセスが停止していることを確認します。確認方法はこちらのナレッジをご参照ください。
    4. 管理者としてコマンドプロンプトを立ち上げます。Linux版をご利用の場合、rootユーザーとしてターミナルを立ち上げます。
    5. <EventLog Analyzer_インストールフォルダー>\binフォルダーに移動します。
    6. 以下のコマンドを実行することで、PostgreSQLへのアクセスを許可します。

      【Windows版】
      initPgsql.bat

      【Linux版】
      ./initPgsql.sh

    7. コマンド終了を確認します。
    8. <EventLog Analyzer_インストールフォルダー>\pgsql\binフォルダーに移動します。
    9. 以下のコマンドを実行することで、PostgreSQLを単体で起動させます。

      【Windows版】
      pg_ctl.exe -D ..\data -o "-p33335" start

      【Linux版】
      ./pg_ctl -D ../data -o "-p33335" start

    起動に失敗する場合

    本手順を中断して、起動失敗メッセージ画面のスクリーンショットと、以下のログフォルダーを取得してください。

    【ログフォルダー】
    <EventLog Analyzer_インストールフォルダー>\pgsql\data\pg_logフォルダー

    取得したスクリーンショットとログフォルダーとともに、ManageEngine Communityよりお問い合わせください。

    起動に成功する場合

    起動を確認後、以下のコマンドを実行して、PostgreSQLを停止させます。

    【Windows版】
    pg_ctl.exe -D ..\data -o "-p33335" stop

    【Linux版】
    ./pg_ctl -D ../data -o "-p33335" stop

    PostgreSQLの停止を確認後、PostgreSQLの起動失敗が原因で中断していた作業(製品アップグレードや製品起動)を再開します。
    なお、製品アップグレードが失敗した場合は、アップグレード実施前に取得したバックアップフォルダーを使用してリストアした後に、再度アップグレードを実施してください。

    手順は以上です。