PostgreSQLの起動に失敗する際の対応
作成日:2021年5月31日 | 更新日:2022年7月14日
本ナレッジでは、製品データベースPostgreSQLの起動に失敗した際の対応方法をご説明します。
PostgreSQL起動失敗の発生例
PostgreSQL起動失敗の発生例は以下のとおりです。
- 製品のアップグレード実行時、「Trying to start PostgresSQL server failed」のエラーが表示される。
- 製品起動時、「PostgresSQL server failed」のエラーが発生する。
(当該エラーは、<EventLog Analyzer_インストールフォルダー>\logs\wrapper.logファイルに記載されます)
確認事項
PostgreSQLの起動に失敗した場合、以下3点をすべて確認してください。
- EventLog Analyzerサーバー上にて、アンチウイルスソフトウェアが起動していないか。
起動している場合、アンチウイルスソフトウェアのスキャン対象から製品フォルダーを除外してください。
- EventLog Analyzerインストール先のディスクに、最低2GB以上の空き容量が確保されているか。
空き容量が2GB以下の場合、ディスク容量の増設をご検討ください。
- EventLog Analyzerサーバー上にて、PostgreSQLがデフォルトで使用するポート33335を他のプロセスが使用していないか。
他のプロセスが使用している場合、他のプロセスの停止、または他のプロセスが使用するポート番号を変更してください。
上記をすべて確認後、以下の手順を実施してください。
手順
製品アップグレードが失敗した場合、以下の手順実施前に、アップグレード前に取得したバックアップフォルダーを使用してリストアを実施してください。リストア手順はこちらのナレッジを参照ください。
-
- EventLog Analyzerサーバーにログインします。
- EventLog Analyzerが停止していることを確認します。
- EventLog Analyzer関連のプロセスが停止していることを確認します。確認方法はこちらのナレッジをご参照ください。
- 管理者としてコマンドプロンプトを立ち上げます。Linux版をご利用の場合、rootユーザーとしてターミナルを立ち上げます。
- <EventLog Analyzer_インストールフォルダー>\binフォルダーに移動します。
- 以下のコマンドを実行することで、PostgreSQLへのアクセスを許可します。
【Windows版】
initPgsql.bat【Linux版】
./initPgsql.sh - コマンド終了を確認します。
- <EventLog Analyzer_インストールフォルダー>\pgsql\binフォルダーに移動します。
- 以下のコマンドを実行することで、PostgreSQLを単体で起動させます。
【Windows版】
pg_ctl.exe -D ..\data -o "-p33335" start【Linux版】
./pg_ctl -D ../data -o "-p33335" start
起動に失敗する場合
本手順を中断して、起動失敗メッセージ画面のスクリーンショットと、以下のログフォルダーを取得してください。
【ログフォルダー】
<EventLog Analyzer_インストールフォルダー>\pgsql\data\pg_logフォルダー取得したスクリーンショットとログフォルダーとともに、ManageEngine Communityよりお問い合わせください。
起動に成功する場合
起動を確認後、以下のコマンドを実行して、PostgreSQLを停止させます。
【Windows版】
pg_ctl.exe -D ..\data -o "-p33335" stop【Linux版】
./pg_ctl -D ../data -o "-p33335" stopPostgreSQLの停止を確認後、PostgreSQLの起動失敗が原因で中断していた作業(製品アップグレードや製品起動)を再開します。
なお、製品アップグレードが失敗した場合は、アップグレード実施前に取得したバックアップフォルダーを使用してリストアした後に、再度アップグレードを実施してください。手順は以上です。