Windowsエージェントのトラブルシューティングツールの使用方法
作成日:2020年12月9日 | 更新日:2024年4月10日
この記事では、Endpoint Central Cloud の Windows エージェントで利用可能なトラブルシューティングツールについて説明しています。
Endpoint Central Cloud Windowsエージェントのトラブルシューティングツール
Endpoint Central Cloud と エージェント が何らかの原因で通信に失敗している場合、トラブルシューティングツールを実行することで、原因を切り分けることができます。
トラブルシューティングツールの使用手順
- エージェントがインストールされているWindowsコンピューターのタスクトレイをクリックし、以下スクリーンショットの Endpoint Centralエージェントのトレイアイコンを右クリックします。
トレイアイコンが表示されない場合は、管理タブ > SoM設定 > エージェント設定 > エージェントトレイアイコン > 「エージェントアイコンをシステムトレイに表示する」にチェックを入れると、90分以内に設定がエージェントに反映されます。
(「エージェントアイコンをシステムトレイに表示させる」以外のチェックは任意となります。詳細はエージェント設定に関するナレッジをご覧ください。)
または、管理者権限で <エージェントフォルダー>\bin\agent_troubleshooting_tool.exeを実行することでも、トラブルシューティングを実行可能です。 - 「トラブルシューティング」をクリックします。
- トラブルシューティングツールの画面が表示されたら、「Start Troubleshooting」ボタンをクリックします。
- 結果が出るまでしばらく待ちます。
- 以下のような結果が表示されます。(赤く表示されている項目で、問題が起こっている可能性があります。ただし、Antivirusはトラブルシューティングツールの仕様上、例外設定が正しく完了しているか判定が困難なため、正しく設定されている場合でも注意表示になることがあります。)
- 「Troubleshoot Summary」タブにて詳細を確認します。
結果の確認方法
トラブルシューティングツールを実行し、Homeタブの結果を確認します。また、必要に応じて右上の Export アイコンをクリックして結果をエクスポートします。
- Endpoint Central Server:
Endpoint Central CloudのURL(desktopcentral.manageengine.com または desktopcentral.manageengine.jp)およびポート番号(443)が表示され、通信の確認結果が表示されます。正常であれば緑色のチェックマークが表示されます。
接続に失敗(Failed)となった場合は、こちらを参照し、ファイアウォールやプロキシにおいて、Endpoint Central Cloudとの通信がブロックされていないか確認します。
- Notification Server:
Endpoint Central Cloudうち、エージェントへのプッシュ操作を命令する通知サーバー(Notification Server, dms.zoho.comまたはdms.zoho.jp)との通信の確認結果が表示されます。正常であれば緑色のチェックマークが表示されます。
接続に失敗(Failed)となった場合は、こちらを参照し、ファイアウォールやプロキシにおいて、Endpoint Central Cloudとの通信がブロックされていないか確認します。
- Agent Service:
Endpoint Central Cloudエージェントのコンポーネントは、Windowsサービスとして稼働します。各コンポーネントの稼働状況を確認します。
- Agent Identity:
当該コンピューターの固有情報を取得します。
失敗する場合はWMIサービスが稼働していない可能性があります。WMIサービスのステータスを確認します。
- Agent Binaries:
Endpoint Central Cloudエージェントの各機能の稼働状況を表示します。
- WMI:
当該コンピューターにおいて、WMIサービスが稼働しているか確認結果が表示されます。Endpoint Central CloudはWMIサービスを使用してインベントリを把握するため、管理対象PCにおいてWMIサービスが稼働している必要があります。
接続に失敗(Failed)となった場合は、Endpoint Centralオンプレミス版のナレッジ インベントリスキャンの失敗 – 資産スキャンがロックされる/WMI接続が失敗する を確認します。
- Active Directory:
ADドメイン環境の場合、ステータスが正常であれば、当該ユーザー/コンピューターが含まれるOUやグループの一覧を取得します(Workgroup環境の場合、この項目はスキップされます)。
接続に失敗(Failed)となった場合は、AD Connectorに指定した配信サーバーからドメインコントローラーに到達可能かを確認します。
- Antivirus:
アンチウイルスソフトのスキャン対象から Endpoint Central Cloud エージェントフォルダーを除外するよう、注意マークが表示されます。
失敗(Failed)となった場合は、アンチウイルスソフトの除外登録についてを確認します。