【自動化】フォームルール、業務ルール、トリガーの機能とその違い
作成日:2025年6月10日 | 更新日:2025年6月11日
動作確認日:2025年6月10日
概要
フォームルール、業務ルール、トリガーの機能とその違いについてご案内します。
なお、これらの機能を活用すると、サービスデスク業務の効率化を図れます。
目次
各機能の詳細
フォームルール、業務ルール、トリガーの機能は、ServiceDesk Plus Cloudで特定のイベントが発生した際に、条件に基づいて指定されたアクションを自動で実行する機能です。
しかし、これらは適用可能なモジュールや効果対象、実行できるアクションが異なります。
各機能の詳細とその例については以下のとおりです。
詳細は以下のナレッジをご覧ください。
・ServiceDesk Plus CloudのEdition比較
・各Editionにおいて管理メニューに含まれる機能一覧
フォームルール
適用可能なモジュール:インシデント、サービス要求、問題、変更、リリース
適用可能なモジュールの追加/編集フォーム上で動作する機能で、フォーム上で作成/編集しているリクエストに対してのみ動作します。
この機能を使用すると、フォーム上でリクエストを作成/編集したとき、指定した条件に合致した場合に、特定のフィールドに対して様々なアクションを自動で実行できます。
フォームルールの例は以下のとおりです。
- リクエストのカテゴリーにおいて「一般」を選択した場合、サブカテゴリーのフィールドを自動で必須にする
- リクエストの件名に「プリンター」が入力された場合、カテゴリーを「プリンター」に自動で設定する
- リクエストの依頼者の役職が「部長」の場合、緊急度フィールドを自動で無効化する
機能の詳細や設定方法は「フォームルール」をご覧ください。
業務ルール
適用可能なモジュール:インシデント、サービス要求、変更
適用可能なモジュールのリクエスト/サブエンティティに対して動作する機能で、サイトごとに定義できます。
この機能を使用すると、適用可能なモジュールのリクエスト/サブエンティティが指定した条件に合致した場合、特定のフィールドの値を事前に指定した値に自動で更新するなど、様々なアクションを自動で実行できます。
業務ルールの例は以下のとおりです。
- リクエストの依頼者が「VIPユーザー」の場合、優先度を「高」に自動で設定する
- リクエストの件名に「ネットワーク」が含まれている場合、テンプレートを「ネットワーク用テンプレート」に自動で変更する
- リクエストの件名に「対応不要」が含まれている場合、ステータスを「Closed」に自動で変更する
機能の詳細や設定方法は「業務ルールの設定」をご覧ください。
トリガー
適用可能なモジュール:リクエスト、問題、変更、プロジェクト、リリース、ソリューション、資産、CMDB、購買、契約、カスタムモジュール
適用可能なモジュールのリクエスト/サブエンティティに対して動作する機能です。
この機能を使用すると、適用可能なモジュールのリクエスト/サブエンティティが指定した条件に合致した場合、通知の自動送信やカスタム関数の実行など、様々なアクションを自動で実行できます。
トリガーの例は以下のとおりです。
- リクエストの件名に「至急」が含まれている場合、情報システム部の部長に通知を自動で送信する
- リクエストの部署が「営業部」の場合、指定したタスクをリクエストに自動で追加する
- リクエストのタスクのステータスが「On Hold」になった場合、指定したユーザーに通知を自動で送信する
機能の詳細や設定方法は「トリガーの設定」をご覧ください。
リクエストモジュールでの動作の違い
リクエストモジュールでのこれら3つの機能の動作の違いについて説明します。
フォームルール
リクエストの追加/編集フォーム上で動作するため、フォーム上で作成/編集しているリクエストに対してアクションを自動で実行します。
その他の方法でリクエストを作成する際には動作しません。
業務ルール
作成方法にかかわらず、すべてのリクエストにおいて、特定の条件に基づきアクションを自動で実行します。
なお、業務ルールは優先順位に従って適用され、デフォルトでは最初に条件に合致した業務ルールが実行されると、それ以降の業務ルールは適用されず、実行もされません。
そのため、連続して業務ルールをリクエストに適用させるには、「カスケード実行をオン」オプションを有効化します。
また、インシデントリクエストおよびサービス要求で同じ業務ルールを動作させたい場合、「インシデント」、「サービス要求」のそれぞれに同じ業務ルールを設定する必要があります。
トリガー
作成方法にかかわらず、すべてのリクエストにおいて、特定の条件に基づきアクションを自動で実行します。
なお、トリガーには「カスケード実行をオン」オプションはありません。ステータスが有効化されているトリガーが順番に適用/実行されます。
また、インシデントリクエストおよびサービス要求で同じトリガーを動作させたい場合、「リクエスト」にトリガーを設定するとインシデントリクエストおよびサービス要求の両方で実行できます。
実行順序:フォームルール(フォームから作成/編集された場合)→ 業務ルール → トリガー
トリガーは常に業務ルールよりも優先されます。
お問い合わせ先
各機能の詳細や実現したい自動化機能の実装可否についてのご質問/相談については、以下の情報を含めて、サポートにお気軽にお問い合わせください。
- 実装したい動作の目的、理由、具体例
グローバル本社の関連ヘルプドキュメント(英語)
グローバル本社のドキュメント(英語)では、自動化機能の活用例をいくつか紹介しています。よろしければご活用ください。