ServiceDesk Plus オンプレミス版 ナレッジベース

【オンプレミス版からクラウド版への移行】の手順について


確認ビルド:15140

概要

本ナレッジは、ServiceDesk Plusの【オンプレミス版からクラウド版への移行】機能を使用して、
モジュール関連のデータと管理タブ関連のデータをクラウド版へ移行する場合の手順について記載しています。

PostgreSQL、MSSQLどちらのデータベースでも本手順でオンプレミスからクラウドへ移行可能です。

事前準備

本手順を実施する前に、以下の点をご確認ください。

オンプレミス版の準備

  • ビルド番号が11135以降であること
    (最新ビルドでのデータ移行を強く推奨しております。)
  • プロトコル(http/https)および、ポート番号(80番、8443/443)で起動しているServiceDesk Plusで、以下の設定がされていること
    • ESMポータルを設定している場合[ESMディレクトリ]→[アプリケーション設定]→[エイリアスURL]
      :<プロトコル>://<IPアドレスまたはURL>:<ポート番号>
    • ESMポータルを設定していない場合[管理]→[セルフサービスポータル設定]→[インターネットにアクセス可能なエイリアス URL を設定する]
      :<プロトコル>://<IPアドレスまたはURL>:<ポート番号>

クラウド版の準備

手順

オンプレミス版からクラウド版へデータの移行を行うために必要な手順は以下のとおりです。

  1. 以下のナレッジを参考に、データベースに接続します。
    各種データベースへの接続方法
  2. 以下のクエリを実行します。

    update globalconfig set paramvalue = true where category like 'OPtoODMigration' and parameter like 'isEnabled';

  3. クエリを実行後、以下のように「UPDATE 1」と表示されることを確認します。
  4. ServiceDesk Plusのサービスを再起動します。
  5. ServiceDesk Plusにログインします。
  6. [管理]→[一般設定]→[オンプレミス版からクラウド版への移行]をクリックします。
  7. 以下の画面が表示されます。
    後ほど使用するため、「リダイレクトURL」に記載のURLをコピーします。
  8. ServiceDesk Plus CloudにログインしているブラウザーからZoho API Consoleにアクセスし、[GET STARTED]をクリックします。
  9. [Server-based Applications]を選択します。
  10. 表示される画面にて以下のように入力後、[CREATE]をクリックします。

    Client Name:ServiceDesk Plus
    Homepage URL:ServiceDesk Plusオンプレミス版で設定した「エイリアスURL」
    Authorized Redirect URls:手順7でコピーした「リダイレクトURL」

  11. ServiceDesk Plusの「オンプレミス版からクラウド版への移行」画面へ移動し、「ServiceDesk Plus Cloudデータセンターを選択」でデータセンターを選択します。
    その後、生成された「Client ID」と「Client Secret」をそれぞれコピーして貼り付けます。
  12. 「利用規約」にチェックをいれ、[次へ]をクリックします。
  13. 以下の画面が表示されるので、
    「I allow ServiceDesk Plus to access the above data from my zoho account.(ServiceDesk Plusが自身のZohoアカウントから上記のデータにアクセスすることを許可する)」にチェックを入れ、[承諾する]をクリックします。

    アドレスバーに「ポップアップがブロックされました」が表示された場合、ポップアップを許可してから、
    再度「Client ID」と「Client Secret」を入力してください。
  14. 設定に成功すると、認証設定が保存/成功した旨のポップアップが表示されます。
  15. その後、以下の画面になるので、各項目を設定後、[データの移行]をクリックします。

    インスタンス:移行先のServiceDesk Plus Cloudのインスタンスを選択します。
    エンティティ:ServiceDesk Plus Cloudへ移行するデータ群(エンティティ)を選択します。デフォルトですべての項目が選択されています。
    モード:「トライアル」を選択すると、直近30日間のデータを移行します。
    「フル」を選択すると、「日付」オプションが表示され、選択した範囲のデータを移行します。デフォルトで選択できる最大範囲は1年(例:2025年1月1日~2025年12月31日)です。

  16. 以下の画面に切り替わります。

    [ServiceDesk Plus Cloudへ]をクリックすると、ServiceDesk Plus Cloudにアクセスできます。
    [移行を一時停止]をクリックすると、移行作業を一時的に停止することができます。
    移行の一時停止中に[移行をキャンセル]を押すことで移行作業を中止することができます。移行をキャンセルした場合、その際に移行しようとしていたデータは、ServiceDesk Plus Cloudには保存されません。

    ・画面上のデータ移行の進行率は、「ステータスが対応中のもの」のデータの移行状態を示しています。進行率が一時的に100%になっても、画面右上のステータスが「実行中」の場合はデータの移行が進行しているため、そのままお待ちください。
    ・データ移行に要する時間は、データ量に依存します。あらかじめご了承ください。
  17. その回のデータ移行が完了すると、画面右上のステータスが「完了」となります。
    画面左上の[←]アイコンをクリックすることで、手順7の画面に戻ります。
    引き続き移行を実施したい場合、手順7からの操作を再度繰り返してください。

・オンプレミス版からクラウド版へのデータ移行の詳細に関しましては、【オンプレミス版からクラウド版への移行】によって移行される項目をご覧ください。

・【オンプレミス版からクラウド版への移行】のアドミンガイドに関しましては、オンプレミス版からクラウド版への移行をご覧ください。