ServiceDesk Plus オンプレミス版 ナレッジベース

ServiceDesk Plusを32bit版から64bit版へ移行する方法


本ナレッジでは、「How to migrate ServiceDesk Plus / AssetExplorer to 64 bit installation from 32 bit installation」を参考に記載しています。

ビルド14006より、ServiceDesk Plusの32bit版のインストーラーの提供が終了となります。32bit版のServiceDesk Plusを使用している場合、以下の手順を実行し、64bit版へ移行をお願いします。

本手順を実行するためには、ServiceDesk Plusがビルド13005以上である必要があります。それ以前のビルドを使用している場合、ビルド13005までアップグレード後、本手順の実施をお願いします。アップグレート手順は「日本語版最新ビルドへのアップグレートの流れについて」をご覧ください。

 

PostgreSQLデータベースを使用している場合
  1. [管理/ESMディレクトリ]→[バックアップスケジュール設定]に移動します。
  2. バックアップファイルのパスワードを確認します。(このパスワードはリストア時に必要です。)
  3. 「services.msc」からServiceDesk Plusのサービスを停止します。
  4. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、<インストールディレクトリ>\ManageEngine\ServiceDesk\binに移動します。
  5. 「backUpData.bat」を実行し、バックアップを開始します。
  6. バックアップファイルがbackupフォルダーに保存されます。
  7. バックアップが正常に完了後、コマンドプロンプトを閉じます。
  8. インストールフォルダー名に「_Old」を追加し、名前を変更します。
    例:ServiceDesk → ServiceDesk_Old

    インストールフォルダー名を変更できない場合、ManageEngine ServiceDesk Plusのサービスのスタートアップの種類を無効に変更し、サーバー全体を一度再起動してください。サーバーの起動後、インストールフォルダー名を変更してください。
  9. [コントロールパネル]→[プログラムのアンインストール]に移動し、32bit版のServiceDesk Plusをアンインストールします。
  10. 64bit版のServiceDesk Plusをインストールします。
    最新ビルドのインストーラーについては、ManageEngine Communityよりダウンロード可能です。その他のビルドのインストーラーが必要な場合は、技術サポートまでお問い合わせください。
  11. インストール後、管理者としてコマンドプロンプトを開き、<インストールディレクトリ>\ManageEngine\ServiceDesk\binに移動します。
  12. 「run」と入力し、Enterキーを押下します。
  13. すべてのモジュールが読み込まれると、コマンドプロンプトに「Server started」というメッセージが表示されます。
  14. このメッセージが表示された後、ブラウザーを開き、コマンドプロンプトに表示されているlocalhostのURLにアクセスします。
  15. ServiceDesk Plusのログインページが表示されるので、「administrator」としてServiceDesk Plusにログインします。
  16. ログインに成功後、ブラウザーを閉じて、コマンドプロンプトに戻ります。
  17. 実行中のバッチジョブを終了するため、「Ctrl + C」を押下します。
  18. モジュールが停止されます。
  19. プロセスの終了を確認するメッセージが表示されるので、「y」を押下した後、Enterキーを押下します。
  20. 手順6で取得したバックアップファイルをリストアするため、<インストールディレクトリ>\ManageEngine\ServiceDesk\binで、「restoreData.bat > 1.txt」を実行します。
    リストアを開始する際は、part1.ezipファイルを選択してください。バックアップファイルが複数ある場合、part2.ezip等のファイルを手動で選択したり、その他のアクションを実行したりする必要はありません。システムが自動的に取得します。
  21. バックアップファイルのパスワードを入力するよう要求されるので、手順2で確認したパスワードを入力します。
  22. パスワードを入力すると、本番環境としてリストアするかどうかを確認されます。本番環境としてリストアする場合、「Yes」をクリックします。
  23. 「Data restored successfully」が表示された後、ServiceDesk Plusのサービスを起動します。

    ServiceDesk Plusはサービスとして開始するため、読み込みに時間がかかります。3~5分待った後、ServiceDesk Plusにアクセスしてください。

     

 

MSSQLデータベースを使用している場合
データベースとしてMSSQLを使用している場合でも、ServiceDesk Plusのインストール先に保存されているファイルのバックアップとリストアを行う必要があります。
  1. [管理]→[メールサーバー設定]→[取得の停止]をクリックします。これにより、メール取得プロセスが停止し、ファイルシステムに新しい添付ファイルが作成されなくなります。
  2. [管理/ESMディレクトリ]→[バックアップスケジュール設定]→[スケジュールの編集]に移動し、添付ファイルのみのバックアップを取得する設定を構成します。

  3. バックアップファイルのパスワードを確認します。(このパスワードはリストア時に必要です。)
  4. スケジュールされたバックアップの完了後、ServiceDesk Plusのサービスを停止します。
  5. サービスの停止後、インストールフォルダー名に「_Old」を追加し、名前を変更します。
    例:ServiceDesk → ServiceDesk_Old

    インストールフォルダー名を変更できない場合、ManageEngine ServiceDesk Plusのサービスのスタートアップの種類を無効に変更し、サーバー全体を一度再起動してください。サーバーの起動後、インストールフォルダー名を変更してください。
  6. [コントロールパネル]→[プログラムのアンインストール]に移動し、32bit版のServiceDesk Plusをアンインストールします。
  7. 64bit版のServiceDesk Plusをインストールします。
    最新ビルドのインストーラーについては、ManageEngine Communityよりダウンロード可能です。その他のビルドのインストーラーが必要な場合は、技術サポートまでお問い合わせください。
  8. インストール後、管理者としてコマンドプロンプトを開き、<インストールディレクトリ>\ManageEngine\ServiceDesk\binに移動します。
  9. 「ChangeDBServer.bat」を実行します。
  10. SQLサーバーとの接続を確認するため、SQLサーバーの詳細を入力し、[Test]をクリックします。
  11. 以下のメッセージが表示され、[OK]をクリックした後、[Save]をクリックします。
  12. コマンドプロンプトに戻ります。
  13. 「run」と入力し、Enterキーを押下します。
  14. すべてのモジュールが読み込まれると、コマンドプロンプトに「Server started」というメッセージが表示されます。
  15. このメッセージが表示された後、ブラウザーを開き、コマンドプロンプトに表示されているlocalhostのURLにアクセスします。
  16. ServiceDesk Plusのログインページが表示されるので、「administrator」としてServiceDesk Plusにログインします。
  17. ログインに成功後、ブラウザーを閉じて、コマンドプロンプトに戻ります。
  18. 実行中のバッチジョブを終了するため、「Ctrl + C」を押下します。
  19. モジュールが停止されます。
  20. プロセスの終了を確認するメッセージが表示されるので、「y」を押下した後、Enterキーを押下します。
  21. 手順2で取得したバックアップファイルをリストアするため、<インストールディレクトリ>\ManageEngine\ServiceDesk\binで、「restoreData.bat > 1.txt」を実行します。
    リストアを開始する際は、part1.ezipファイルを選択してください。バックアップファイルが複数ある場合、part2.ezip等のファイルを手動で選択したり、その他のアクションを実行したりする必要はありません。システムが自動的に取得します。
  22. バックアップファイルのパスワードを入力するよう要求されるので、手順3で確認したパスワードを入力します。
  23. パスワードを入力すると、本番環境としてリストアするかどうかを確認されます。本番環境としてリストアする場合、「Yes」をクリックします。
  24. 「Data restored successfully」が表示された後、ServiceDesk Plusのサービスを起動します。

    ServiceDesk Plusはサービスとして開始するため、読み込みに時間がかかります。3~5分待った後、ServiceDesk Plusにアクセスしてください。

     

    ServiceDesk PlusでESMを設定している場合、上記に加え、以下のフォルダーを既存の「ServiceDesk_Old」フォルダーから新規インストーラーの同様の場所へコピーする必要があります。

    /Conf/CMDB/dynamic_config_files
    /Conf/Helpdesk/dynamic_config_files
    /Conf/ServiceDesk_Client/dynamic_config_files

 

リストアに失敗した場合

リストアウィンドウに「Data restored successfully」と表示された場合、リストアが成功となります。
このメッセージが表示されず、リストアウィンドウが消える場合、リストアが失敗したことを意味します。
その場合、調査のため、以下を技術サポートまでご送付ください。
・<インストールディレクトリ>\ManageEngine\ServiceDesk\binにある「1.txt」ファイル
・<インストールディレクトリ>\ManageEngine\ServiceDeskにある「logs」フォルダー