ServiceDesk Plus オンプレミス版 ナレッジベース

ビルド14940へアップグレードする際に表示されるアラートについて


概要

ビルド14940へアップグレードする際、アラートおよびお知らせのメッセージが表示される場合があります。

以下の概要を確認後、「はい(いいえ)」または「OK」をクリックしてアップグレードを続行してください。

最新版へのアップグレード手順の詳細は、「日本語版最新ビルドへのアップグレードの流れについて」をご覧ください。

本ナレッジでは、ビルド14860からビルド14940にアップグレードする際に表示されるアラートおよびお知らせのメッセージについて記載しています。

詳細

リクエストの追加フィールドの統合についてのアラート

こちらのアラートは、本アップグレード処理にはリクエストの追加フィールドの統合処理が含まれているため、アップグレード完了までに通常よりも長い時間を要する可能性があることを示しています。
アップグレードが完全に終了するまでは、ServiceDesk Plusの再起動や停止を行わないように注意してください。

また、リクエストの追加フィールドの統合処理に関して、以下の推奨事項および注意事項が示されています。

推奨事項

リクエストの追加フィールドのデータは新しいデータモデルへ移行され、古いデータモデルは廃止されます。
そのため、アップグレード前にデータベースの十分な空き容量があることを確認し、フルバックアップを取得してください。
空き容量については、少なくとも現在使用中の容量の半分の大きさの容量を確保することを推奨いたします。
現在使用中のデータベースの容量は、[コミュニティ]→[トラブルシューティング]→[ヘルスメーター]の[データベースプロパティ]で確認できます。

注意事項

アップグレード後はピックリスト型のフィールドに対して暗号化のサポートが廃止されます。
また、各リクエスト内で選択されたピックリスト型のフィールドの内容は、具体的な値ではなく、参照ID(追加フィールドのテール部を参照する外部キー)で保持される仕様になります。

リクエストのカスタムテーブルスキーマの再構成に関するアラート

こちらのアラートは、本アップグレードによりリクエストの追加フィールドのスキーマが変更されるため、既にリクエストの追加フィールドを含んだクエリを使用してServicedesk Plusのデータを他の製品(PowerBI, Tableauなど)に連携している場合、本アップグレード後に、データの整合性を保つためにそれらのクエリを見直す必要があることを示しています。

 

バックアップに関するアラート

バックアップに関するアラートには以下の2つのタイプ(タイプ1、タイプ2)があります。

タイプ1とタイプ2の表示条件について
タイプ1は、ver14.8のビルドからver14.9のビルドにアップグレードする際に表示されます。
タイプ2は、ver14.9の同一バージョン内でアップグレードする(例:ビルド14930→ビルド14940)際に表示されます。
※日本でリリースしているビルドでは、ビルド14940がver14.9の最小ビルドとなっているため、
日本語版でのビルド14940へのアップグレードは、必ずver14.8からver14.9のアップグレードに該当することになるため、タイプ1が表示されます。
タイプ1(スキップ不可)

こちらのアラートは、アップグレード前にバックアップの取得を推奨する旨を示しています。

「はい」を選択すると、バックアップの取得が開始され、完了後にアップグレード処理が続行します。
「いいえ」を選択すると、「How to skip the forced backup」(英語)のページが自動で開くとともに、以下のポップアップが表示され、アップグレード処理が中止されます。

強制バックアップをスキップしたい場合は、「How to skip the forced backup」(英語)に記載されている手順を実施してください。
なお、同じ内容を記載した日本語のナレッジは、「強制バックアップをスキップする方法」をご覧ください。

タイプ2

こちらのアラートは、アップグレード前にバックアップを取得することを推奨する旨を示しています。

[はい]をクリックすると、バックアップファイルが自動で取得され、その後アップグレード処理が開始されます。
詳しくは「バックアップ手順」と「リストア手順」をご覧ください。
[いいえ]をクリックすると、バックアップファイルの取得は行われず、そのままアップグレード処理が開始されます。

アップグレードの直前に、別途フルバックアップ(データベースおよび添付ファイル両方を含むバックアップ)を取得していない場合は、必ず[はい]を選択してください。

アンチウイルスソフトウェアに関するアラート

こちらのアラートは、ServiceDesk Plusが起動しているシステム内のSymantecなどのアンチウイルスソフトウェアが、アプリケーションのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性がある旨を示しています。

そのため、システムにアンチウイルスソフトウェアを設定している場合、pgsql.exeのプロセス、ログフォルダー、およびpgsqlフォルダーをウイルススキャンの対象から除外するか、システムのアンチウイルスソフトウェアを慎重にご利用いただくことを推奨しています。

その他ServiceDesk Plusフォルダー内のすべての項目は、スキャンプロセスに含めることができます。
詳しくは「システム要件」をご覧ください。